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ゼロ・コロナ政策の中国、魚の口にも綿棒を突っ込み、検査を実施

ゼロ・コロナ政策の中国、魚の口にも綿棒を突っ込み、検査を実施
Twitter/Manya Koetse

ゼロ・コロナ政策を掲げる中国では、捕獲した魚まで新型コロナの検査を行っており、その映像がSNSに浮上している。

 

漁師だけでなく魚やカニまで検査

 

その検査を行っているのは、中国沿岸部の福建省にある厦門市だ。

 

市当局は、新型コロナウイルスの経路を断つべく、漁師だけでなく、彼らが捕獲した魚まで毎日、核酸検査を行うよう命じているという。

 

そしてSNSにも検査員が、1匹1匹の魚の口に綿棒を入れて、粘液をぬぐいとったり、カニなどの表面を綿棒で擦ったりする様子が映っていた。

 

漁師の違法な取引や、外国船との接触が原因

 

しかしなぜ、ここまで検査をする必要があるのだろうか?

 

厦門市集美区政法委員会によれば、一部の漁民が海上で違法な取引や、外国船との接触を行い、「コロナウイルスの輸入を招いた」からだという。

 

このため、毎日下船後すぐに帰国する漁師とその「漁獲物」の両方を綿棒で調べる必要がある、と述べている。

 

このルールは先月導入され、中国のニュースでも検査の様子が紹介されているが、今まで魚などからウイルスが検出されたとの報告はないそうだ。

 

ネットの反応「馬鹿げている」

 

この話題は中国でも注目を集め、SNSの微博(Weibo)では、関連するハッシュタグの投稿が1億2千万回読まれ、6千人以上が議論したという。

 

あるユーザーは「馬鹿げている。数十年来の異様さを呈している」とコメント。また別の人物も冗談で「中国領内に移動する魚類に7日間の検疫を行うよう」提案したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:City in China orders fish swabbed for Covid(8/18)

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