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ウクライナ軍がロシア軍から1000平方キロの領土を奪還、ゼレンスキー大統領

ウクライナ軍がロシア軍から1000平方キロの領土を奪還、ゼレンスキー大統領
Twitter/Defence of Ukraine

ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が先週1000平方キロメートル以上の領土を、ロシア軍から奪還したと発表した。

 

南部や北東部での戦果を報告

 

ウクライナ軍は現在、南部のヘルソン地域や北東部のハルキウ近郊で、ロシア軍を押し返しており、すでに20以上の村落を奪還したと報告している。

 

ゼレンスキー大統領も9月8日夜の演説において、次のように述べたという。

 

「我々の英雄たちは、すでに何十もの集落を解放した。そして今日、この運動(攻撃)は継続し、新たな成果があった。9月1日以来、合計で1000平方キロメートル以上の領土が解放されたのです」

 

住民がウクライナ兵を歓迎

 

ハルキウ市の南東約70kmに位置するバラクリアは、ウクライナ軍が大規模な反攻作戦を行い、ロシアから奪還した町とされている。

 

 

下はバラクリアで、ロシア軍の中佐と思われる人物が拘束された様子。(閲覧に注意を要するような動画ではない)

 

 

ウクライナ人ジャーナリストのナタリヤ・グメニュク氏が、ツイッターに投稿した映像には、バラクリアの住民がウクライナ軍兵士を歓迎する様子が映っていた。

 

 

またアメリカに拠点を置くシンクタンク「戦争研究所」は、今後ウクライナ軍が72時間以内に、ハルキウ地方のクピエンスク市を奪還する可能性が高いとの見方を示している。

 

「戦争研究所」によれば、ウクライナ軍は同市から20km圏内まで前進しており、クピエンスク市を奪還すれば、同地域のロシア軍の間の通信状況が大幅に悪化するという。

 

またアメリカ統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍は、ウクライナ軍が高機動ロケット砲システム「HIMARS」を使い、400以上のロシアの標的を攻撃し、壊滅的な損害を与えたと語った。

 

ロシア軍が北東部に援軍

 

ロシア側も北東部におけるウクライナ軍の進撃を認めており、ロシア政府に任命されたハルキウ地方の行政官は、ロシア支配下の3つの地域から市民を避難させていると明らかにしている。

 

このためロシア軍は9月9日、ハルキウ地方でウクライナ軍が反攻の一環として勝利を収めたとし、援軍を派遣すると発表した。

 

ロシアの国営メディアは、「Z」の文字が書かれたロシア軍の戦車や支援車両、大砲の列が、道路などを走行する映像を放映したという。

 

ノルウェーが「ヘルファイア」を供与

 

一方で、ウクライナへの支援も広がっている。ノルウェーは「ヘルファイアミサイル」約160発、発射台、誘導装置などをウクライナに寄贈すると発表した。

 

ドイツのラムシュタイン基地で行われた40の同盟国防衛省の会議で、ノルウェーのビョルン・アリルドグラム国防相は、「ヘルファイア」と同時に、暗視装置もウクライナに供与すると述べたそうだ。

 

またEU執行部は9月9日、ウクライナ戦争によるエネルギー価格高騰に対処するため、今後数日のうちにガス価格の上限設定など、前例のない措置を考案することを約束したという。

 

すでに主要7カ国(G7)の財務相は9月2日に開催した会合で、ロシア産石油および石油製品の価格に上限を設定する措置を導入する方針で合意している。

 

これはロシアの戦費調達を阻むことが目的とされ、ロシア側はこれらの上限設定に反発してきた。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine-Russia war: power infrastructure in Enerhodar destroyed by shelling, says UN – as it happened(9/9)

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