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ロシア人の国外脱出がとまらない!動員令で数多くの男性が国境へ殺到

ロシア人の国外脱出がとまらない!動員令で数多くの男性が国境へ殺到
Twitter/Reuters

ロシアのプーチン大統領が「部分的動員」を発表してから、数多くのロシア人男性が国外へ脱出を図ろうとしているという。

 

抗議中に拘留された人も徴兵される

 

プーチン大統領は9月21日、ウクライナでの兵員不足を補うため、「部分的動員」を行うと発表したが、その後ロシア全土で数千人の男性に召集令状が手渡されたという。

 

また人権団体「OVD-Info」は、召集された人々の中には、「動員」への抗議中に拘留されたロシア人も含まれていると伝えている。

 

さらに徴兵資格に当てはまる男性らが、兵役を逃れるためにロシア国外へ脱出しているそうだ。

 

隣国への国境に人々が殺到

 

すでにロシアから近隣諸国へ向かう航空機は数日先まで予約で満席となり、片道航空券の価格は5000ドル(約71万円)を超えたという。

 

また陸路でも、隣国のフィンランドやジョージアへの交通量が急増し、国境を越えようとする人々が殺到しているそうだ。

 

ロシア政府は、ロシア人男性が国外に流出しているという報道を「誇張されたもの」として否定しているが、SNSにはフィンランドとの国境で、車の長い列ができている様子が投稿されている。

 

 

また英紙の「ガーディアン」は記事において、ロシアを離れる男性たちの様子もリポートしている。

 

ドイツは「徴兵逃れ」を保護する予定

 

このような事態を受け、ドイツ政府は「動員」から逃れてきたロシア人に対して、「保護」を与える用意があると発表した。

 

ドイツ・内務大臣のナンシー・フェーザー氏は、「深刻な弾圧を受ける恐れがある脱走兵は、原則としてドイツで国際的な保護を受けることができる」とインタビューに答えている。

 

一方、チェコ共和国のヤン・リパフスキー外相は、国外に逃亡するロシア人に対して、人道的ビザが発給されることはないだろうと述べている。

 

またフィンランド政府も、ロシア人の観光とフィンランド経由の通過を大幅に減らす方法を検討しているという。

 

フィンランドのマリン首相は、記者団に対し「政府の意志は非常に明確であり、ロシア人の観光とフィンランドの通過を止めなければならないと考えている」と語った。

 

国連事務総長もロシアを非難

 

一方、国連のグテーレス事務総長は、国連安全保障理事会の冒頭で、ロシアによる核の脅しを「全く受け入れられない」とし、強い言葉で非難したという。

 

またグテーレス事務総長は、ロシア政府が、ウクライナの占領地域で住民投票を行おうとしていることについて、「ウクライナの一部の併合計画は、国連憲章と国際法の違反である」と述べた。

 

この国連安全保障理事会の会議には、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が出席していたが、ウクライナ侵攻はドンバス地域のロシア系住民を守るためだと主張。

 

「ウクライナと西側諸国が、ロシアの侵攻について全く異なる物語を、我々に押し付けようとしている」と批判し、退席したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine war: Lavrov walks out of UN security council; Russians flee country to avoid military draft – as it happened(9/22)

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