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ウクライナ軍がヘルソン州でさらに3つの集落を奪還、ロシア側も撤退を認める

ウクライナ軍がヘルソン州でさらに3つの集落を奪還、ロシア側も撤退を認める
Twitter/Defence of Ukraine

ウクライナ軍が南部ヘルソン州にある複数の集落を解放し、さらに支配地域を拡大しつつあるようだ。

 

支配地域をさらに拡大

 

ウクライナ軍の南部司令部によれば、同軍が南部ヘルソン州の支配地域を6マイル(約10km)から12マイル(約19km)まで拡大したという。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領も10月5日の演説において、ノボボスクレセンスケ村(Novovoskresenske)、ノボフリホリフカ村(Novohryhorivka)、ペトロパブリフカ村(Petropavlivka)の奪還を確認したと述べている。

 

その上で大統領は「これらの集落が、偽りの住民投票から解放され安定した」と述べた。下はヘルソン州で、ウクライナ軍が進軍する様子。

 

 

ロシア政府によって任命されたヘルソン州のキリル・ストレムソフ副知事も、ロシア軍の撤退を認めている。

 

ただし「この撤退は、報復の一撃を与えるための戦術的な再編成である」と主張したという。

 

国営テレビでも出演者が嘆く

 

このようなロシア軍の敗退は、ロシア国営メディアでも議論され、もはや隠しようがない状態になっているという。

 

国営テレビの司会者でプロパガンディストのオルガ・スカベーエワ氏も、ロシア政府が任命したルハンシク州の高官に対して「ウクライナ軍は村ごとに前進しているのに、なぜ私たちは1メートルずつ前進するのか?」と質問し、苛立ちを隠さなかったようだ。

 

 

番組内では、主戦派の軍事ブロガーやジャーナリストもロシア政府を批判し、ロシア軍の士気が低下していることを暗澹たる気持ちで嘆いていたとか。

 

また著名な戦場記者であるロマン・サポンコフ氏は、自身のテレグラム・チャンネルで、ヘルソンでの撤退に絶望しているとし、「本当に何と言ったらいいのかわからない。撤退は破滅的だ」と述べたという。

 

「国防大臣は自殺すべき」

 

さらにロシア側に任命されたヘルソン州のキリル・ストレモソフ副知事は、4分間のビデオメッセージの中で、前線の問題を理解していないロシア政府の「将軍と大臣」を、珍しく公に非難した。

 

ストレモソフ副知事は、ロシアのショイグ国防大臣に対し、ウクライナ戦争での敗北を恥じて自殺を考えるべきだと提案。「このような状態を許している国防相であれば、将校として自らを撃つことができたはずだ、と実際に多くの人が言っている」と述べたそうだ。

 

ドゥギナ氏爆殺を、ウクライナが承認か

 

一方、アメリカの情報筋は、今年8月に殺された、極右思想家であるアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ・ドゥギナ氏の自動車爆弾事件に関し、ウクライナ政府内の関係者によって「承認」されたとの見方を示した。

 

また同時に、アメリカ政府がこの事件には関与しておらず、情報提供やその他の支援も行っていないと述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin must lose or he will invade other European countries, Zelenskiy says – as it happened(10/6)

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