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脳を冒すアメーバによって子供が死亡、きわめて稀な事例【アメリカ】

脳を冒すアメーバによって子供が死亡、きわめて稀な事例【アメリカ】
CDC

アメリカで子供が脳を冒すアメーバによって死亡するという、きわめて稀な事態が起きた。

 

水が鼻から体内に入ることで感染

 

亡くなったのはネバダ州クラーク郡に住む男の子で、彼は今年の10月にミード湖で、「フォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)」というアメーバにさらされた可能性があるという。

 

このアメーバは、水泳やダイビングなどで水に潜った際、汚染された水が鼻から体内に入ることで感染すると考えられている。

 

また「フォーラーネグレリア」に感染すると、頭痛や発熱、吐き気、嘔吐、首の凝り、発作、昏睡を引き起こし、時には死に至ることもあるそうだ。

 

ネバダ州の保健局「Southern Nevada Health District(SNHD)」は10月19日、このアメーバに感染し、男の子が死亡したと発表。「極めて稀な」事態が起きたと述べた。

 

病気は急速に進行、約5日以内に死亡

 

SNHDによれば、亡くなった男の子は感染から、1週間後に症状が出始めたという。

 

また通常、このアメーバによる症状が始まると、病気は急速に進行し、約5日以内に死に至るそうだ。

 

しかも、「フォーラーネグレリア」の治療は非常に難しく、脳に侵入すると髄膜炎の一種を引き起こし、患者に症状が現れてからでは手遅れになることが多いと言われている。

 

米疾病対策予防センター(CDC)によると、「フォーラーネグレリア」は世界中の暖かい淡水と土壌に生息し、アメリカでは暖かい季節に繁殖するという。

 

また専門家は、気候変動により、水中の病原菌が温暖化した水域でより速く繁殖し、泳ぐ人の生命を脅かす危険性を助長する可能性があると、懸念している。(了)

 

出典元:ABC News:Child dies from brain-eating amoeba in ‘rare’ infection, health officials say(10/21)

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