スペインで3人の密航者が船の舵にいるのを発見!11日間もそこで航海か?
スペインで密航者がタンカーの信じられない場所で見つかり、その写真が公開されている。
ナイジェリアからスペインへ
そのオイルタンカーとは、マルタ船籍の「アルティニII」号だ。
この船は、ナイジェリア最大の都市ラゴスから出港し、11日間の航海を終え、スペイン領のグラン・カナリア島、ラス・パルマスに到着したという。
しかしその後、到着したタンカーの舵の上に、3人の密航者がいることが判明。沿岸警備隊が公開した写真にも、水面から1メートルも離れていない舵の上に、3人が座っている様子が映っていた。
中程度の脱水症状に見舞われる
もっとも3人が航海の間、ずっと舵の上に座っていたかどうかは分かっていない。
海事追跡サイトが収集したデータによると、「アルティニII」号は、2700海里(約5000km)以上を航海してきたという。
その後、密航者の男たちは、発見された埠頭で救急隊員の診察を受け、間もなく病院に運ばれたそうだ。
彼らは中程度の脱水症状に見舞われ、グラン・カナリア島の病院に搬送された後、治療を受けたという。
2020年にも同様の出来事
もっとも船の舵の上で密航者が見つかったのは、これが初めてではない。
2020年にも、同じくラゴスからグラン・カナリア島へ渡った14歳の少年が、15日間の旅の間、巨大な燃料タンカーの舵の上で過ごしたという。
彼は塩水で生き延び、一緒に旅をしていた他の男性たちと交代で舵の上の穴で寝ていたそうだ。そして港に到着後、やはり入院したと言われている。
また同じ年には、ラゴスからスペインのラス・パルマスに向かったノルウェーの石油タンカー「チャンピオン・プラ号」の舵の上で、4人の男性が発見されたそうだ。(了)
出典元:BBC:Spanish coastguard finds stowaways on ship rudder(11/29)