【翼をさずかった?】お尻の穴にWWIの砲弾を入れた88歳仏人高齢男性、緊急外来を閉鎖させる
世界大戦時代の不発弾が原因で近隣地域が封鎖されることは、残念ながら近年でもたまにあることだ。
しかし、閉鎖されたのが病院だとしたら、さらに、不発弾が摘出されたのが88歳男性のお尻の穴だとしたら、恐らくは前代未聞の出来事だろう。
砲弾がお尻に詰まった高齢男性
12月17日の夜9時頃、フランス南東部にあるトゥーロンのSainte Musse病院の緊急外来に、88歳の男性が現れた。
彼が病院を訪れた理由はこうだ。
「第一次世界大戦で使われた砲弾がお尻の穴に詰まってしまった」
その砲弾はコレクターズアイテムで爆発する恐れはなかったものの、念のため病院は緊急外来のフロアを閉鎖。人々を避難させたうえで、爆発物処理チームが呼ばれる騒ぎとなった。
厳戒態勢の中で処置を受けた88歳の高齢男性は、無事にお尻から砲弾を取り除いてもらうことができた。取り出された砲弾は、かつてフランス軍が使用していたもので、直径5~6センチ、長さ20センチほどのものだったという。具体的には、レッドブルの細長い缶よりも少し大きいものが88歳高齢男性のお尻の穴から摘出されたようだ。
#冬のボーナス
ドリンクを支給されたのではない。
翼をさずかったのだ。 pic.twitter.com/Rq9aVtk8Gn— レッドブル ジャパン🇯🇵 (@redbulljapan) December 9, 2022
残念ながら、なぜその砲弾がお尻の穴に入ってしまったのか、または88歳高齢男性の家族は今回の出来事を知っているのか、は明らかにはなっていない。ただし、88歳高齢男性の健康状態は良好なようだ。
肛門に取れなくなるような異物を入れてはいけません
思わず笑ってしまうような今回のニュースだが、肛門に異物を入れたことがきっかけで悲劇的な結末を迎えた日本人男性もいる。
2016年に日本消化外科学会雑誌にて発表された論文では、64歳男性が自宅で直径7センチ、長さ8.5センチの湯飲みを肛門に挿入したケースが報告されている。摘出が困難なため直腸内で湯飲みを破砕する必要があり、男性は人工肛門になってしまったというものだ。
しかも、この男性は自慰行為の結果であることを白状したため、自費診療となっている。
直腸異物については、事故なら保険適用、自慰行為であれば自費診療ということはよく知られているが、保険が適用されるかどうかに関係なく、医療資源を守るためにも、取れなくなるような異物を肛門に入れるのはくれぐれも避けるようにしよう。(了)
参考:Var-Martin「Un papy se présente aux urgences avec un obus dans l’anus à Toulon: l’hôpital partiellement évacué.」(12/19)
参考:日本消化外科学会47号「直腸内で破砕せざるを得なかった巨大直腸異物の1例」