ロシアのテレビがハッキングされ、核攻撃警報が放送される
ロシアでテレビがハッキングされ、核攻撃に備えるよう人々に呼び掛けられた。
「全員、直ちにシェルターに入れ」
その警報が出されたのは3月9日、モスクワとスベルドロフスク地方(中西部)のテレビ・ラジオ番組で放送されたという。
当初は通常の番組が放送されていたが、突然画面が切り替わり、ロシア西部で核攻撃を受けたとの警告が表示されたそうだ。
テレビ画面には、黒と黄色の放射線警告が表示され、やがてロシアの地図が西から東へ徐々に赤くなっていく様子が映し出された。
また警告表示と共に、音声が流れ「空爆がありました。急いで避難所に行くように。敷地内を封鎖せよ。あらゆる種類のガスマスクを使用すること。ガスマスクがない場合は、綿ガーゼの包帯を使え」と人々に指示。
「全員直ちにシェルターに入るように」や「ヨウ化カリウムの錠剤を飲むように」とのメッセージも流れたという。
Sverdlovsk region And Moscow reported that the announcement of an air raid alert was the result of a hack into the servers of radio stations and television stations. The information “is false and untrue”, according to reports pic.twitter.com/8X7s8vLe8U
— catranchdream🇨🇦🩸😤 (@catranchdream) March 9, 2023
先月も同様の警報が流される
その後、ロシアの緊急事態省は、「ラジオ局やテレビ局のサーバーがハッキングされたため、モスクワで偽の空襲警報が放送された」と発表した。
しかしこのようなハッキングは、今回が初めてではない。実は2月22日にも、「空襲警報」が発令されたとする偽のサイレンが流され、2月28日には「ミサイルの脅威」があるとする情報も表示されたそうだ。
今回のハッキングが、どのグループによって行われたのかは明らかになっていない。
ただロシアでは、昨年2月のウクライナ侵攻以降、このようなハッキングが常態化しているとも言われている。(了)
出典元:METRO:Hackers break into Russian TV and tell everyone there’s been a nuclear attack(3/9)