北朝鮮の情報部員、金正恩を「ググって(検索して)」死刑を宣告される
北朝鮮の情報部員が、金正恩総書記をネットで検索したため、死刑を宣告されたとする情報が流れている。
内外の通信を監視する情報部員
北朝鮮の情報筋が韓国の新聞「デイリーNK」に語ったところによると、その情報部員は内外の通信を監視する情報機関の第10課(または局)に属していたという。
そしてこの情報部員は、金正恩総書記をネットで検索したとして、銃殺刑に処されることになったそうだ。
また、この人物以外にも、数名の国家安全保障省の幹部が解任されたが、彼らは同僚により密告されたと考えられている。
ネットのアクセス権が与えられていた部署
そもそもインターネットへのアクセスは、北朝鮮では厳しく管理されており、トップレベルの諜報員でさえ、事前の承認なしにインターネットにアクセスすることはできないという。
ただ情報筋の話では、この10課ではインターネットへのアクセス権が与えられており、おかげで情報部員は検索ワードの記録装置をオフにし、問題なく好きなだけウェブ検索をすることができたそうだ。
しかし新しい局長が就任してからは、以前は日常的だった問題さえも、大きな事件に発展してしまったとか。
情報流入の制限に苦心か?
北朝鮮人権委員会のグレッグ・スカーラトーウ氏によれば、この粛清は、北朝鮮政権が国内への情報流入を鉄のように支配し続けることに、ますます苦心していることを物語っているという。同氏は次のように述べている。
「金政権の最も信頼できるエージェントでさえ、今や海外からの情報にアクセスしようと試みている。金一族政権は、圧倒的な強制力、処罰、監視、情報統制によって権力を維持してきました。政権は、外界から国内に入るごく限られた情報を、権力の掌握に対する重大な脅威とみなし続けています。政権の努力にもかかわらず、北朝鮮の情報ファイアウォールはゆっくりと、しかし確実に崩れつつある」
今回の10課の粛清に巻き込まれた情報部員は、昨年卒業して間もなく配属された若手ばかりだとされている。
またデイリーNKによれば、彼らはほとんどがこの組織の中堅から上位の地位にあり、国の情報ファイアウォールを制御するためのプログラム開発を任されていたという。(了)
※今回の記事の情報源が明確にされていないため、情報の信憑性が確認できない。よって、もし間違いであることが確認されれば、記事を削除する予定である。
出典元:METRO:Spy who dared to Google Kim Jong-un faces death by firing squad in North Korea(3/13)