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ロシア軍の戦闘機が米軍のドローンに衝突、国務省は露大使を召還

ロシア軍の戦闘機が米軍のドローンに衝突、国務省は露大使を召還
flickr_Jonathan Cutrer

黒海上空で、ロシア軍の戦闘機が故意にアメリカ軍のドローンに衝突し、その後駐米ロシア大使が召喚された。

 

ロシア軍の戦闘機2機が接近

 

この衝突が起きたのは、3月14日の午前、場所はウクライナのクリミア半島西方にある黒海上空とされている。

 

アメリカ欧州軍の声明によると、ロシアの「Su-27」戦闘機2機が「MQ-9リーパー・ドローン」に接近したという。

 

そしてロシア軍の戦闘機1機が、アメリカ軍のドローンを混乱させようと燃料を投棄し、それがプロペラに接触。「MQ-9」は制御不能になり墜落して、完全に破壊されたそうだ。(当初は機体が接触したと報じましたが、それは誤りでした。訂正し、お詫び申し上げます。)

 

国際空域で日常的な任務

 

アメリカの国防総省によれば、当時「MQ-9」は国際空域で、日常的なISR(情報、監視、偵察)任務を行っていたという。

 

このためアメリカ軍は、ロシア軍のパイロットによる行為を「危険で、プロ意識に欠ける」と述べ、非難した。

 

一方、ロシア国防省は、自国の戦闘機が「空中で兵器を使用しておらず、アメリカの無人機と接触していない」と主張。

 

当時、防空部隊の戦闘機が離陸し、ロシア連邦の州境の方向に向かっていたドローンを確認したと述べているそうだ。

 

「対立を望んではいない」

 

その後、アメリカ国務省は、駐米ロシア大使のAnatoly Antonov氏を召喚。ドローン墜落について抗議したという。

 

召喚されたAnatoly Antonov大使はその後、「我々はこの事件を挑発と見ている」と発言。

 

その一方で、「ロシア政府は、対立を望んでいない」とし、国務省での会談は「建設的だった」と発言し、次のように述べたそうだ。

 

「私たちとしては、アメリカとロシアの対立を望んでいません。私たちは、ロシアとアメリカの人々の利益のために現実的な関係を築くことに合意しています」(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Russian ambassador to the US says Moscow does not want confrontation after drone crash(3/14)

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