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「今は、ハマスを倒す時だ」イスラエルの大臣が米副大統領に反論

「今は、ハマスを倒す時だ」イスラエルの大臣が米副大統領に反論
X_Kamala Harris

イスラエルの大臣が、ガザ地区での停戦を求めるアメリカの副大統領に反論した。

 

ガザでの即時停戦を訴える米副大統領

 

アメリカのカマラ・ハリス副大統領は3月3日、アラバマ州の町、セルマで講演し、イスラエル軍が先日、支援物資を待っていたパレスチナ人を多く殺害したことを非難。

 

またイスラエル軍が、ガザ地区で「人道的大惨事」を起こさないために、十分な行動をとっていないとし、ガザ地区での即時停戦を訴え、次のように述べた。

 

「繰り返しますが、ハマスがイスラエル国民にもたらす脅威は、排除されなければなりません。そして、ガザでの苦しみの規模が計り知れないことを考慮すると、少なくとも今後6週間は即時停戦が必要であり、それが現在検討の対象となっています。停戦により、人質は救出され、多くの援助が得られるでしょう。またこれにより、イスラエルの安全を確保し、パレスチナ人の尊厳、自由、自己決定の権利を尊重するために、より永続的なものを構築することが可能になります。ハマスは停戦を望んでいると主張しています。現在、交渉がテーブルの上に乗っています。ハマスはその交渉に同意する必要がある。停戦をさせましょう。人質たちを家族と再会させましょう。そしてガザの人々に素早い救援を提供しましょう」

 

 

それから数時間後、イスラエルのイタマール・ベン・グヴィール国家安全保障相はSNSの「X」において、「今は、ハマスを倒す時だ。カマラ」と投稿した。

 

テロ組織に所属していた人物

 

グヴィール国家安全保障相は過激な極右思想の持ち主で、1994年にヘブロンで起きたアラブ人虐殺事件後にテロ組織に指定された、過激派の反アラブ政党に所属していたという。

 

また今年の1月には、ガザ地区の住むパレスチナ人を事実上、追放させる集会にも参加し、ヨルダン川西岸地区での、ユダヤ人の不法入植も奨励してきた。

 

さらに現在、イスラエルの戦時内閣に参加しているガンツ元国防相が訪米し、ハリス副大統領を含めた高官との会談が予定されているが、グヴィール氏はその会談をキャンセルし、ガザ地区での戦闘をより強力な局面に推し進めるよう、求めたという。

 

 

ガンツ元国防相と会談

 

そんな中、ハリス副大統領は3月4日に、ガンツ元国防相と会談。ガザ地区の人道状況の悪化に「深い懸念」を表明したという。

 

また同時に、「ハマス」に対しガザ全域での人道支援を増やすために、6週間の停戦提案を受け入れるよう、促したそうだ。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Sexual violence no excuse for more violence – UN(3/4)

出典元:Yahoo News:‘It’s Time to Destroy Hamas, Kamala’: Gvir Replies to Harris Ceasefire Call(3/4)

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