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グーグルがパブリッシャーの収益を減少させた…英で訴訟が起こされる

グーグルがパブリッシャーの収益を減少させた…英で訴訟が起こされる
flickr_:D

イギリスで、パブリッシャー(出版社やメディア、サイト運営者など)により、グーグルに対して多額の補償を求める訴訟が起こされた。

 

ネット広告の支配的地位を不法に利用

 

この訴訟を起こしたのは、英メディア「ガーディアン」紙の元テクノロジー編集者、チャールズ・アーサー氏だ。

 

その訴えでは、グーグルがオンライン広告の支配的地位を不法に利用し、パブリッシャーが広告から得られる収入を減少させたと主張しているという。

 

そしてアーサー氏は、収入の減少を補償するため、グーグル側に34億ポンド(約5600億円)を求めたそうだ。

 

3月30日に提出された訴状において、アーサー氏は次のように記している。

 

「(イギリスの)競争市場庁(CMA)は現在、広告技術におけるグーグルの反競争的行為を調査していますが、グーグルに損失を被った人たちに補償させる力はありません。私たちは裁判所を通じてその過ちを正すことしかできません。だから私はこの請求を起こすのです」

 

すでに同様の訴訟も起こされていた

 

実は、同様の訴訟もすでに起こされており、Ofcomの元ディレクターであるClaudio Pollack氏は、グーグル側に最大136億ポンド(約2兆2000億円)の損害賠償を求めているという。

 

Pollack氏の訴訟では、広告技術(アドテク)についての懸念が示されており、この技術は消費者がどのオンライン広告を見るか、またはその費用がいくらか、そしてパブリッシャーはいくら収益を得られるかを一瞬で決定するそうだ。

 

この2つの訴訟は、集団訴訟になると見られ、グーグルの広告技術の影響を受けた多くの人が対象になるため、損害賠償額は非常に大きくなる可能性があるという。

 

どちらの訴訟も、裁判所(競争審判所)に対して、彼らの請求を「オプトアウト」と認定するよう求めている。つまり、関連するすべてのパブリッシャーは、彼らが自ら辞退すると選択をしない限り、自動的にこの訴訟に含まれることになるそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Google faces new multi-billion advertising lawsuit(3/31)

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