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反戦を主張するロシアの舞台俳優が劇場に抗議、観客の前で自分の腕を切り裂く【動画】

反戦を主張するロシアの舞台俳優が劇場に抗議、観客の前で自分の腕を切り裂く【動画】
Twitter/Vlad

ロシアの劇場で、俳優が劇場に抗議して、観客が騒然となる事態になった。

 

カーテンコールで腕を切り付ける

 

その動画が撮影されたのは、シベリア東部の都市、Ulan-Udeにある劇場とされている。

 

当時、舞台俳優の男性、Artur Shuvalovさんは、他の出演者たちと共にカーテンコールで舞台に現れ、観客に向かって話し始めたという。

 

そして現在、劇場側から解雇されそうになっていることなどを告白。突然、Shuvalovさんはナイフを取り出し、自分の左腕を切り付け始めた。それを見ていた観客は息を飲み、劇場は一時騒然となる。その様子がこちら。

 

ウクライナ侵攻に反対した演出家を解雇

 

Shuvalovさんが観客に語った内容によれば、2022年にこの劇場の当時の演出家だったセルゲイ・レヴィツキー氏が、ロシアのウクライナ侵攻に反対したため、劇場から解雇されたという。

 

そしてShuvalovさんは、レヴィツキー氏を支持していたため、劇場の決定を批判。以来、Shuvalovさんと、妻で女優でもあるスヴェトラーナ・ポリャンスカヤさんは、劇場側からいじめを受けてきたそうだ。

 

実際に劇場側は、Shuvalovさんの給料を差し止め、ついに妻のポリャンスカヤさんを解雇したという。

 

このためShuvalovさんは「私は我慢したくない。しかし、私にはもう力もなく、選択肢もない」と言い、自らの腕を傷つけたそうだ。

 

もっとも直後に、彼は仲間の俳優たちに連れられて舞台を下り、その後病院に搬送され、現在容態は安定しているという。

 

しかしウクライナ侵攻後、ロシア政府は「軍の信用を落とすこと」に対する新しい検閲法を導入。これにより芸術界でも、多くの有力者が職を失ったと言われている。(了)

 

出典元:MailOnline:Russian actor slashes his wrists on stage in front of horrified audience in protest against theatre firing its director for opposing war in Ukraine(3/30)

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