バフムトの町に無数の白い炎が降りかかる、ロシア軍が焼夷弾を使用
ウクライナ・ドネツク州の激戦地、バフムトに無数の白い炎が降りかかる、恐ろしい映像が公開されている。
街の広範囲が燃える様子
ウクライナ国防省が投稿した映像には、バフムトの広い範囲に、白い炎のようなものが降り注ぎ、街の広範囲が燃える様子が映っていた。
ウクライナ国防省のツイッターによれば、「(ロシア軍による)攻撃はバフムトの未占領地域を、焼夷弾で狙ったもの」だという。
もっともこれがいつ撮影されたのかは、分かっていない。ただBBCが動画を分析したところ、その映像はバフムト市街地のすぐ西側、小児病院の近くで撮影されたことが確認できたそうだ。
ウクライナ側は、この攻撃についてリン弾を使用したとして、ロシアを非難している。
Not enough shells, but more than enough phosphorus.
Ruscists are shelling unoccupied areas of Bakhmut with incendiary ammunition.
They will burn in Hell.📷 @SOF_UKR pic.twitter.com/7oqNTumJ34
— Defense of Ukraine (@DefenceU) May 5, 2023
Bakhmut now. The enemy continues to destroy the city and we continue to defend it! pic.twitter.com/zLdkEmoFQS
— SPECIAL OPERATIONS FORCES OF UKRAINE (@SOF_UKR) May 5, 2023
Bakhmut, May 6, 2023. The second night the Russian army covers the city with phosphorus ammunition pic.twitter.com/kLY1We3Qtf
— Lew Anno Suport #Ukraine 24/2-22 (@anno1540) May 7, 2023
白リン弾とは確認できず
ロシア軍は昨年の戦争開始時にも、マリウポリの包囲を含め、ウクライナで白リン弾を使用したと非難されてきた。
russian army used white phosphorus munitions against defenders in #Azovstal in #Mariupol. White phosphorus munitions cause severe injuries in two main ways: burn injuries and vapour inhalation. Smoke causes asphyxiation and permanent respiratory damage #SaveMariupol #SaveAzov pic.twitter.com/jX5cWFdhqz
— Save Ukrainian Souls (@galcpmedia) May 15, 2022
白リン弾そのものは禁止されてはいないが、民間地域での使用は戦争犯罪になるという。
白リンはワックス状の物質で、800℃で燃焼。酸素と接触すると発火し、明るい光を放ち、煙を上げるそうだ。
BBCの分析では、攻撃で何らかの焼夷弾が使用されたことは確認できたが、リンの使用は確認できなかったという。
また昨年のロシア軍の攻撃では、白リン弾ではなく、テルミット焼夷弾が使われたとも言われてきた。(了)
出典元:BBC:Ukraine war: Russia accused of using phosphorus bombs in Bakhmut(5/6)