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ドイツのベアボック外相、中国にロシアへ影響力を行使するよう要求

ドイツのベアボック外相、中国にロシアへ影響力を行使するよう要求
Twitter/Clash Report

ドイツの外務大臣は、ウクライナ侵攻について、中国政府に影響力を行使するよう求めた。

 

「紛争の当事者に武器を提供しない」

 

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外務大臣は4月13日、中国を訪問。14日には秦剛外相(外交部長)と会談を行い、共同の記者会見に臨んだ。

 

記者会見の中で、まず中国の秦剛外相は、ウクライナでの紛争を平和的に解決するための交渉促進に協力する意思を改めて表明。すべての当事者は「客観的で冷静」であるべきだと述べたという。

 

また秦剛外相は、軍需品の輸出について、中国は慎重かつ責任ある態度をとっているとし、「(ウクライナ)紛争の関連当事者に武器を提供せず、法律と規則に従ってデュアルユース(民生用と軍事用の二重用途の)品目の輸出を管理・統制する」と述べたそうだ。

 

中国の影響力行使を望む

 

ドイツのベアボック外相は、国連安全保障理事会の常任理事国として、中国が紛争終結を支援する特別な責任を負っていると発言。「中国がロシアに影響を与え、その(ウクライナへの)侵略を止めることを望んでいる」と述べたという。

 

また中国がウクライナ侵攻の解決策を仲介する意思を示したことを歓迎する一方で、中国政府の和平交渉の出発点については、次のように疑問を投げかけた。

 

「正直なところ、なぜ中国の立ち位置(和平案)に、侵略者であるロシアに戦争を止めるよう呼びかけることが含まれていないのか、自問自答している」

 

中国の国防相がロシアを訪問予定

 

ロイター通信によれば、中国の国防相は4月16日から18日にかけて、ロシアを訪問することが確認されたという。

 

ロシア国営の「タス通信」は、この訪問で両国の国防相が、防衛協力や世界・地域の安全保障問題について話し合う予定だと伝えている。

 

バフムトではウクライナ軍が一部撤退か?

 

一方、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地、バフムトでは、最近ロシア軍の猛烈な砲撃が続いているようだ。

 

イギリス国防省の最新報告によれば、ここ2日間、バフムトではロシア軍の激しい攻撃が続いており、ウクライナ軍が保持していた陣地から、「秩序ある撤退」を余儀なくされているという。

 

ウクライナ軍は依然としてバフムトの西地区を維持しているが、過去48時間、特に激しいロシアの砲撃を受けてきたそうだ。

 

またロシアの傭兵部隊「ワグネル」の突撃部隊は、町の中心部を通って前進を継続。ロシアの空挺部隊は、街の北と南の両翼を確保している「ワグネル」の部隊を支援し、負担を軽減させたという。

 

ウクライナ軍は、すでに補給の問題にも直面していたため、今回譲歩を余儀なくされ、陣地から「秩序ある撤退」を行ったそうだ。(どの程度の撤退なのか、完全撤退なのかは、明らかになっていない)(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: intense artillery bombardment forcing ‘orderly withdrawals’ by Ukrainian troops in Bakhmut, says UK(4/14)

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