米テンプル大学でポルノ研究コースがスタート、動画サイトなどについてディスカッション
アメリカのテンプル大学で、今年から、「Social Perspectives and Digital Pornography: The Other Sex Ed(社会的視点とデジタル・ポルノグラフィー:もう一つの性教育」という題名の研究コースがスタートした。
学生たちが、性のあり方や親密さ、性的な力関係などについて議論し合うコースだ。
ポルノを多角的に見る
女性の教授Jennifer Pollitt氏が担当するこのコースは、学生たちから注目を集め、当初は25名だった定員を40名に増やすことになった。Pollitt教授はこう言う。
「参加希望者の数がどんどん増えるので、このようなコースに大きな需要があることが分かりました。学生たちは、こういうことについて、本当に話したがっているのです」
このコースはデジタルポルノを題材にしているが、性について話し合うだけでなく、それをきっかけにして、人種問題や人の能力、男性中心の社会構造などについての議論を深めるのが目的なのだそう。
また、ポルノを「良い」か「悪い」か、あるいは「善」か「悪」かといった2極的な思考で捉えないようにすることも、Pollitt教授が教えることの一つだ。
ポルノサイトを扱ったドキュメンタリーを観る
ネットフリックスのドキュメンタリー映画に、Pornhubというポルノサイトを詳しく取材した「Money Shot: The Pornhub Story」という作品がある。Pollitt教授はコースの中で、学生たちにこれを観せているそうだ。
すでにコースに出席した学生のEvelyn Andromedaさんは、メディアにこう話す。
「私たちは、有色人種や障がい者、ゲイ、トランスジェンダーなどの社会的少数者が、ポルノの中でどう取り上げられているかについて話し合いました。また、こうした人たちのアイデンティティを、ポルノが解放したり、押し潰したりする可能性についても議論しました」
他にも、ポルノの歴史や、写真の発明が現代のポルノ産業に果たした役割などについても研究ているそうだ。(了)
出典元:Insider:Temple University now offers a porn-studies course. In the class, students talk about things they ‘don’t even discuss with their closest friends.’(5/10)
出典元:New York Post:Temple University offers porn studies course: ‘the other sex ed’(5/10)