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ロシア国防省、ウクライナの反攻を撃退、敵兵250人を殺害と主張

ロシア国防省、ウクライナの反攻を撃退、敵兵250人を殺害と主張
Twitter/Afshin Rattansi

ロシア国防省は6月5日、ウクライナ軍の大規模な攻勢を撃退したと発表した。

 

戦車16台、歩兵戦闘車3台も破壊と主張

 

ロシア国防省は、ドネツク地域でウクライナ軍による大規模な攻撃が行われたが、撃退したと明らかにした。

 

ロシア国防省によれば、ウクライナ軍は、2個旅団からなる6つの機械化大隊、2つの戦車大隊で攻勢をかけてきたという。

 

その上でウクライナ軍250人を殺害、戦車16台、歩兵戦闘車3台、装甲兵員輸送車21台を破壊したと発表した。

 

また、この攻撃が撃退された時、ロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ氏が前線近くにいたと主張している。(下はロシア・メディアが公開した映像)

 

 

ただしロシア国防省は、今までも戦果について誇張する傾向にあり、この情報について、西側メディアも独自に確認できずにいる。

 

ウクライナ軍が突破口を開く

 

一方、民間軍事会社「ワグネル」の指導者や、ロシア軍のブロガーらは、ウクライナ軍がドネツク州南西部の少なくとも1地点で、突破口を開いたことを認めたという。

 

エフゲニー・プリゴジン氏は6月5日、ウクライナ軍がドネツク州のバフムトの北にあるベルクヒフカの集落の一部を奪還したと認めており、このことはロシア軍の「恥」だと述べている。

 

複数の地点で攻撃を開始したと認める

 

ウクライナ軍も6月5日、ドネツク地方の前線に沿った複数の地点で攻撃を開始したことを認め、少なくとも2つの地域でロシア軍を追い返した主張している。

 

ウクライナの副国防相であるHanna Maliar氏は、テレグラムの投稿において、ウクライナ軍がいくつかの地域では攻撃的な行動に移行していると発言。

 

またバフムトにおいて、ウクライナ兵が広い前線に沿って移動しており、支配的な高台を占領し、今のところ攻撃は成功していると述べた。

 

またロシア国防省の「大規模な攻勢」の発表については、「なぜロシアは積極的に反攻の情報を流しているのか?」と疑問を呈し、「バフムト方面での敗北から注意をそらす必要があるからだ」との見方を示している。

 

「初めてレオパルトを見た」

 

また南部のザポリージャ州の戦況については、親ロシア派・ボストーク大隊のアレクサンドル・ホダコフスキー大隊長が、テレグラムで報告している。

 

ホダコフスキー大隊長は「ノボドネツクと、ヴェリコノヴォシルキフスキー方面の左翼の状況が厳しい」「初めてレオパルト(戦車)を、我々の戦術領域で見た」と述べた。

 

これに対しロシア側に擁立されたザポリージャ州の指導者、ウラジミール・ロゴフ氏は、情報を流した人々を非難。

 

「友よ、ザポリージャ戦線でレオパルト(戦車)が大量に使用されたというニュースを、急いで発表しないようお願いしたい。敵が我々の方角でレオパルト戦車を使用していることを公式か、少なくともビデオで確認するのを待ってほしい」と注意を促した。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine deputy defence minister says forces moving to ‘offensive actions’ in some areas – as it happened(6/5)

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