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シンガポールの競馬が来年で終了、180年続いてきた歴史に幕

シンガポールの競馬が来年で終了、180年続いてきた歴史に幕
Twitter/CNA

シンガポールで約180年続いてきた競馬が、来年のレースで終わりを迎えることになった。

 

1842年10月に設立されたクラブ

 

国内唯一の競馬クラブ「シンガポール・ターフ・クラブ(STC)」は来年閉鎖されるため、その後国内で競馬が行われなくなるという。

 

STCは1842年10月に設立され、これまで約180年間、シンガポールで競馬のレースを開催してきたそうだ。

 

しかし100回目となる「グランド・シンガポール・ゴールドカップ」は、2024年10月5日に開催され、それが最後のレースになるという。

 

「土地に限りがある」

 

競馬が終わりを迎えるのは、競馬場の土地を再開発するため。そもそもシンガポールは島国で、利用できる土地は限られている。

 

このためシンガポール政府は、競馬場の120ヘクタールの広大な敷地を、公共住宅として再開発する計画を発表していた。

 

シンガポールの国家開発省と財務省は共同声明で、「シンガポールは土地に限りのある都市国家である。政府は、将来の世代のために十分な土地を確保しつつ、今日のニーズを満たすために、土地利用計画を継続的に見直しています」と述べたという。

 

不動産が政府に引き渡される

 

STCのNiam Chiang Meng会長は、次のように述べている。

 

「我々は、政府がクラブを閉鎖するという決定を下したことに、悲しみを覚えています。同時に、住宅やレジャー・レクリエーションなどの潜在的な用途を含む、シンガポールの土地ニーズも理解しています。私たちは、最後のレースミーティングまで、クラブが通常通り営業できるように最善を尽くします」

 

Meng会長によれば、STCは地元の競馬が円滑に終了するよう関係者と協力し、2027年3月までに不動産が政府に引き渡されるよう、必要な準備を進めていく予定だという。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Singapore announces end to horse racing after 180 years as last course to shut shop(6/6)

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