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ポーランドにロシア製のミサイルが着弾、2人が死亡、ロシア側は関与を否定

ポーランドにロシア製のミサイルが着弾、2人が死亡、ロシア側は関与を否定
Twitter/Visegrád 24

15日、ロシア軍のミサイルがウクライナとの国境に近いポーランドの領内に着弾し、犠牲者が出た。

 

ロシア製のミサイルと断定

 

ポーランドの外務省は15日の午後、「15時40分、(ポーランド東部の)Przewodów村でロシア製ミサイルが落下し、ポーランド共和国の国民2名が死亡した」と明らかにした。

 

この事態を受け、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、国家安全保障と防衛に関する政府委員会の緊急会議を開催。軍事態勢のレベルを引き上げたという。

 

またポーランド政府のピョートル・ミュラー報道官も緊急の記者会見を開き、「政府がNATO加盟国間の会合を開くよう求めている」と明らかにした。

 

NATO条約第4条には、「締約国の領土保全、政治的独立または安全が脅かされているという見解がある時は、いつでも共に協議する」と書かれているそうだ。

 

Twitter/Visegrád 24

ロシア国防省は関与を否定

 

まだ、このミサイルがロシアにより故意にポーランドを標的にして発射されたのか、またはウクライナの対ミサイル防衛システムがロシアのミサイルを撃ち落とした結果なのか、は不明なままだ。

 

現時点では、ロシア側は関与を一切否定している。ロシア国防省は声明で「ロシアの兵器は、ウクライナとポーランドの国境の間の領域で攻撃を開始していない」と述べたという。

 

ロシア政府のペスコフ報道官も、ポーランドの状況について「何の情報も持っていない」と述べている。

 

ウクライナに100発のミサイル攻撃

 

実はポーランドに着弾した15日、ロシア軍はウクライナに約100発のミサイル攻撃を行い、インフラに損害を与え、ウクライナの多くの世帯が電気や水などの供給が受けられない状況に陥ったという。

 

またウクライナの隣国、モルドバの電力供給にも影響を及ぼしているそうだ。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、15日のロシアのミサイル攻撃により、国内の原子力発電所2基が停止したと明らかにした。

 

ゼレンスキー大統領は国民へのテレビ演説で「攻撃の結果、2つの発電所の原子炉が自動的に停止した。これらの結果は計算されたものであり、敵は何をやっているのかよくわかっている」と述べている。

 

また大統領によれば、ロシア軍によるミサイル攻撃により停電が発生し、1000万人が影響を受けたが、現在は復旧し、800万世帯に再び電力が供給されているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Poland raises military readiness after two die in blast within borders following Russian strikes across Ukraine – live(11/15)

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