ロシア軍が「T-54」を自爆戦車として使用か?大爆発を起こす映像が浮上
ロシア軍が戦車を自爆用に使い、大爆発を起こす映像がネットに投稿されている。
ウクライナ軍の近くで爆発させる
その映像はウクライナのドネツク州で撮影されたと見られ、多くの爆薬を積んだロシア軍の戦車「T-54」が、遠隔操作でウクライナの塹壕に向かっていく様子が映っていたという。
これに対してウクライナ軍が砲撃を開始すると、自爆戦車は地雷に衝突して減速。そこをウクライナ兵がロケット弾を打ち込むと、戦車は大爆発を引き起こした。
自爆戦車はウクライナ軍から約200フィート(約60m)離れた場所で停止していたが、爆発による巨大な衝撃波で何人かの兵士が死亡したと考えられている。その映像がこちら。
The Russian military adopted the ISIS playbook and filled a suicide T-54 with six tons of TNT the sent it towards a Ukrainian trench.
But unfortunately for new ISIS, the tank hit a mine then exploded. pic.twitter.com/f3Xi3tuA3K
— Saint Javelin (@saintjavelin) June 18, 2023
6トンの爆薬を戦車に詰め込む
ロシアのプロパガンダチャンネル「ロマノフ」も、ロシア軍が戦車に6トンの爆薬を詰め込み、遠隔操作でウクライナ軍の陣地に送り込み、ウクライナ兵を吹き飛ばそうとしたと主張している。
またロシア国防省も、少なくとも過去に1度、このような破壊的な自爆攻撃を使ったと主張しているが、その爆発がカメラに収められたのは今回が初めてだという。
ロシア側はこのような攻撃で、大きな損害をウクライナ軍に与えたと主張。しかし、その点については確認されていない。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、ロシア軍が攻撃用ヘリを使い、西側から供与されたウクライナ軍の戦車や装甲車を破壊したため、現在南部(恐らくザポリージャ州付近の前線)での反攻作戦を、ウクライナ軍は一時的に中止しているという。(了)