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ロシア軍がウクライナの市民に対して拷問、70人以上を即時処刑:国連報告

ロシア軍がウクライナの市民に対して拷問、70人以上を即時処刑:国連報告
Twitter/UN Human Rights

国連の人権高等弁務官事務所(OHCHR)は6月27日、ウクライナでのロシア軍の行為について報告書を発表した。

 

900人以上の民間人が拘束される

 

人権高等弁務官事務所は報告書作成に先立ち、ウクライナで数百人の被害者や目撃者にインタビューを行ったという。

 

そしてインタビューを受けた人々の大多数が、ロシア軍に拘束されている間に拷問を受け、場合によっては性的暴力を受けたと述べたそうだ。

 

27日に発表された36ページに及ぶ報告書の中でも、子供や高齢者を含む900人以上の民間人が、紛争で恣意的に拘束された事例が詳述されたという。

 

そして報告書は、ロシア軍がウクライナで拘束された市民に対して、広範かつ組織的な拷問を行い、70人以上を即刻処刑したと明らかにした。

 

あらゆる方面で前進

 

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は6月26日、夜のテレビ演説で、ウクライナ軍が反攻作戦を実施している全ての前線で、前進したと述べた。

 

またゼレンスキー大統領は26日、ドネツク州東部の前線を視察。数名の兵士に勲章を授与し、その後南部前線をカバーするタブリア司令部も訪問したという。

 

 

ウクライナ軍はまた、ドネツク州のバフムトの北と南の両側で前進し、6月26日にはドネツク州のRivnopil村をロシア軍から解放したそうだ。

 

さらにヘルソン州では、ウクライナ軍がドニプロ川東岸にあるアントノフスキー橋付近に、拠点を移したと報じられている。

 

プリゴジン氏に対する捜査を終了

 

ベラルーシには、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が到着した。

 

一方、ロシア国営のタス通信によれば、ロシア連邦保安庁は、正式にプリゴジン氏の反乱に関する捜査を打ち切ったという。

 

「ワグネル」の部隊は、武装反乱を起こした際、ロシア正規軍のヘリコプターを撃墜し、10名のロシア兵を殺害したと報じられている。

 

このためSNS上では、ロシア当局がウクライナ侵攻に反対する声を上げた人々を刑務所に送る一方で、ロシア兵の命を奪ったワグネルの反乱に関する犯罪捜査を打ち切ったとして、ロシア政府の明らかな偽善を批判する声が寄せられたという。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Lukashenko confirms Prigozhin has arrived in Belarus; Putin hails military for ‘stopping civil war’ – as it happened(6/27)

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