「ワグネル」が大量の武器をロシア軍に引き渡す、豪もウクライナに支援
民間軍事会社「ワグネル」が所有していた大量の武器と弾薬が、ロシア正規軍に引き渡された。
国防省が動画を公開
ロシア国防省によれば、「ワグネル」の数百台の戦車と、2500トン以上の弾薬を含む2000以上の装備を受け取ったという。
ロシア国防省は7月11日に、「ワグネル」のものと思われる武器のいくつかを検査する動画を公開した。
「ワグネル」は数百台の戦車や大砲だけでなく、対空兵器なども持っているとされ、国内で反乱を起こした際にも、ロシア正規軍との戦闘で、ヘリコプター6機と輸送機1機を撃墜している。
Russia’s Defense Ministry says it’s taken control of (seized?) more than 2,000 pieces of weaponry and vehicles equipment and weapons from Wagner Group, including tanks, Grad MLRS, APCs and other things, plus thousands of small arms. https://t.co/q79li7945s pic.twitter.com/XLdgvoalGa
— Mike Eckel (@Mike_Eckel) July 12, 2023
取り決めの一部を履行か
「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介で、安全な亡命と引き換えに、「正義の行進」と呼ばれる反乱を止めることになった。
そしてロシアのプーチン大統領も、「ワグネル」が国内で解体され、戦闘員たちは国防省と契約するか、ベラルーシに行くこともできると約束した。
今回の武器の引き渡しは、プリゴジン氏とロシア政府との間の取り決めの一部が、実行されていることを表しているのかもしれない。
「ブッシュマスター」を追加供与
オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は7月12日、リトアニアで開催されたNATO首脳会議において、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談。
ウクライナを支援するため、さらなる軍事援助を約束し、装甲車「ブッシュマスター」を30台、追加供与することを発表した。
オーストラリアは以前から、90台の「ブッシュマスター」を供与すると約束しており、今回で合計120台となる。
また今週、オーストラリア政府は、ウクライナの空域に空軍の「E-7Aウェッジテイル」を展開すると発表している。
「E-7Aウェッジテイル」は空中早期警戒機で、長距離偵察レーダーやデータ通信システムを組み合わせ、400万平方キロメートルの面積をカバーできるという。(了)
出典元:The Guardian:Wagner has handed over thousands of tonnes of weaponry, says Russia(7/12)
出典元:The Guardian:Australia to give Ukraine another 30 Bushmaster military vehicles(7/12)