別れを惜しまれる青い鳥。一方で新ロゴのデザイナーはすでに解雇か
2023年7月25日、数多くのTwitterユーザーが悲しみを抱えている。長年親しんできた、青い鳥のロゴマークが、無機質なXに変わってしまったのだ。
悲しんでいるのはTwitterユーザーだけではない。かつてのロゴのデザイナーであるMartin Grasser氏も、デザインに込めた思いをツイートし、ユーザーの共感を呼んでいる。
2012年にたった3人でつくりあげた
それでは彼のツイートを見ていこう。
Today we say goodbye to this great blue bird
This logo was designed in 2012 by a team of three. @toddwaterbury, @angyche and myself,
The logo was designed to be simple, balanced, and legible at very small sizes, almost like a lowercase "e", a 🧵 pic.twitter.com/pogZnorRko
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
今日この日、私たちは偉大な青い鳥とお別れすることになります。
このロゴは2012年にTodd WaterburyとAngy Che、そして私の3人のチームによってデザインされました。
ロゴは、シンプルでバランスが取れており、どんなに小さいサイズでも読めるようにデザインされています。小文字の「e」に似ていますね。
There was essentially no brief, other than we want a new bird, and it should be as good as the Apple and Nike logo. Twitter had made some sort of flying goose – but Jack wanted something simpler pic.twitter.com/ruR52lZtLL
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
新しい鳥が欲しいということ以外には、基本的な方針はありませんでした。ただし、Apple や Nike のロゴと同じくらい素敵でなければいけません。Twitter は飛ぶガチョウのロゴを作っていましたが、ジャック(Twitterの創業者)はもっとシンプルなものを望んだのです。
I was also trying to capture the motion of birds, and the shape that profile created led us to play with that round belly in the 3rd and 4th sketches pic.twitter.com/8ZEAU17Sx4
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
そこで鳥の描画を始めました。形を理解するのには最も簡単な方法の1つです。
同時に、鳥の動きも捉えようとしていました。横向きの姿から、お腹を丸くすることに。それが、3番目と4番目のスケッチです。
From that point on we really spent our time perfecting every little detail… so that it felt balanced, and visible as a bird at the smallest of sizes. pic.twitter.com/fkueKzmST7
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
私たちが好んでいたのは、円を使ってデザインをするやり方です。鳥のロゴには中立性と単純さがあるべきだと感じました。
そこから時間を費やしたのは、あらゆる細部まで完璧に仕上げることです…。その結果、バランスが取れていて、最小のサイズでも鳥として見えるデザインができあがりました。
Sometime in March we had an approved bird and it launched in May of 2012.
This little blue bird did so much over the last 11 years, pic.twitter.com/EnO7j3mSH4
— martin grasser (@martingrasser) July 24, 2023
その鳥は3 月に承認され、2012年5月に発表されることに。
それから11年間、この青い小鳥は多くのことを成し遂げたのです。
青い鳥に別れを告げる人々
11年間という長い間、Twitterユーザーに寄り添ってくれた青い鳥に対して、「青い鳥は、ロゴ以上の存在だった」「泣きそう。青い鳥はどこに行ったの?」など、人々から数多くのお別れの声が寄せられている。
このツイートは投稿から2日間も経たないうちに、17万件のいいねが寄せられており、閲覧数は1000万回を超えている。
新ロゴのデザイナーは解雇か
一方で、新ロゴのデザイナーだというAlex Cohen氏は、7月24日にこのようなツイートを投稿している。
I was laid off from Twitter today. I was the designer in charge of our new rebranding to X.
I learned so much in my 2.5 weeks at the company but I’m excited to see where I land next.
If you’re hiring a self taught, junior designer please DM me. Graphic design is my passion! pic.twitter.com/n90VkmDuYb
— Alex Cohen (@anothercohen) July 24, 2023
今日、Twitterを解雇されました。Xの新ロゴを制作する責任ある立場のデザイナーだったのですが。会社で働いた2.5週間で、たくさんのことを学びました。次なる挑戦が楽しみです。もし独学で学んだジュニアデザイナーを探している方は、DMをください。グラフィックデザインは私の情熱です!
真偽のほどは明らかではないが、すでに彼のもとには新しいオファーが届き、転職先も無事に見つかったそうだ。
Cohen氏は、11年後にXのロゴに愛情のあるツイートをするだろうか。(了)