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イスラエルでデモに参加していた男性が、治安部隊の放ったウォーターキャノンで吹き飛ばされてしまった。

司法改革案に反対するデモ

イスラエルでは7月25日、ネタニヤフ首相の司法改革案に反対するため、数千人のデモ参加者が、エルサレムとテルアビブの通りに繰り出したという。

デモ参加者は、国旗を振りながら、ネタニヤフ首相に対して「恥を知れ」と叫んで行進を続け、または通りに居座り、治安部隊はウォーターキャノンなどで対応したそうだ。

そんな中、1人の国旗を持った男性が、治安部隊の強力なウォーターキャノンによって、吹き飛ばされたという。その様子がこちら。

Ouch. Israel protester smashed off wall with water canon. #isreal #netanyahu pic.twitter.com/NKe9UKaIdj

— Commander_Krill (@Commander_Krill) July 25, 2023

最高裁から権限を奪う法案

イスラエルでは政府が提出した司法改革案に対して、市民の間で猛反発が起きており、これまでにないデモが続いていたという。

この司法改革法案は、最高裁判所から政府の決定や人事を取り消す権限を奪うもので、裁判所が不合理と考える政府の行為を覆すことができなくなるというもの。

しかし7月24日、イスラエルの議会では、野党が退席する中でこの法案が可決された。

ネタニヤフ首相を支持する超国家主義者や超正統派宗教を信仰する人たちによれば、この法案は選挙で選ばれた公務員に権力を回復させ、選挙で選ばれていない裁判官の権限を縮小するためのものだという。

しかし反対する人々は、この法案がネタニヤフ首相の個人的、政治的な様々な不満から生じた、権力奪取だと主張している。

しかも反対の声は、社会のさまざまな層からも出ており、翌25日には医師の団体が24時間のストライキを宣言。予備役兵士の間でも、任務の拒否を表明する動きが広がったそうだ。（了）

出典元：METRO：Watch the moment police water canon blasts a flag-waving man backwards off wall(7/25)