「1平方メートルあたり3、4個の地雷」ウクライナの高官が現状を報告
ウクライナの高官が、戦場での現状について、国営テレビで発言した。
「まったく気が狂っている」
ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニロフ書記は8月2日、ウクライナの国営テレビに出演。
ロシア軍には数カ月の占領期間中、防衛線を準備し、大規模な地雷原を敷設する十分な時間があったとし、次のように語ったという。
「敵は、このような事態を想定して徹底的に準備してきた。我が軍が奪還した領土にある地雷の数は、まったく気が狂っている。平均して、1平方メートルあたり3、4、5個の地雷がある」
またダニロフ書記は、ウクライナ軍の進軍速度が予想よりも遅いが、人命がかかっているため急ぐことはできないとし、次のように述べている。
「自分たち以外、誰も我々に期限を決めることはできない。決められたスケジュールというものはない。(略)軍事作戦は複雑で困難であり、多くの要因に左右される」
雑草が進軍を阻んでいる
一方、イギリス国防省は毎日発表している報告において、戦場での雑草がウクライナの攻勢を妨げているとの見方を示した。
そもそもウクライナ南部の戦場では、暖かく湿った夏の条件下で、雑草や低木の成長が加速し、下草が生い茂っているという。
そして雑草が生い茂ることで、ロシアの防衛陣地がカモフラージュされ、地雷原の除去が困難になるそうだ。
無論、ウクライナ兵にとって植物は隠れ蓑になる。しかし全体的には進軍を難しくし、戦闘が遅々として進まない一因になっているとの見方を示した。
The illegal and unprovoked invasion of Ukraine is continuing.
The map below is the latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 03 August 2023
Find out more about Defence Intelligence’s use of language: https://t.co/0rD2MaIyhB #StandWithUkraine… pic.twitter.com/7qPlqlVU5q
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) August 3, 2023
ロシアのカルーガ州にドローン
ロシアでは、モスクワの南西にあるカルーガ州に8月3日、ドローンが飛来し、地元の知事が撃墜したことを明らかにした。
インターファックス通信によれば、カルーガ州のVladislav Shapsha知事はテレグラムにおいて、ロシア軍が7機目のドローンを撃墜したと述べたという。
またこのドローン攻撃では、インフラや人々にも被害は及んでいないそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: EU bans drone sales to Belarus and adds state TV presenters to sanctions list – as it happened(8/3)