ウクライナ軍がバフムトの南に位置する村を奪還、ロシアの小型ミサイル艦も損傷か
ウクライナ軍が東部ドネツク州で、新たな集落を解放することに成功した。
バフムトの南、約10kmにある村
ウクライナ軍参謀本部が9月15日に発表したところによると、ウクライナ軍はドネツク州の都市、バフムトの南に位置するアンドリイフカ(Andriivka)村を解放したという。
ハンナ・マリャル国防次官は、すでに9月14日にこの集落の解放を発表していた。しかし、バフムト周辺で戦闘中の第3突撃旅団は、クリシチフカ(Klishchiivka)村とアンドリイフカ村で戦闘が続いていると述べ、この報告を否定していた。
しかし9月15日の朝、国防次官は再び、参謀本部の報告に触れながら、前日の戦闘でアンドリイフカがウクライナ軍によって解放されたと述べたそうだ。
アンドリイフカ村は、バフムトの南10kmほどの地点にある小さな集落で、クリシチフカ村からも南へ3kmほど離れている。(下の図でアルチェモフスクとは、バフムトのこと)
ロシア軍は大量の装備を失った可能性
その後、この攻撃を行ったウクライナ軍の第3突撃旅団も、アンドリイフカ村を奪還したことを確認し、戦闘の過程でロシアの第72独立ライフル旅団に打撃を与えたと付け加えた。
ウクライナ軍の第3旅団の報告によると、ロシア軍は情報部長、3人の指揮官、将校を含む歩兵のほぼ全員、そして大量の装備を失ったという。
小型ミサイル艦を損傷させたと主張
またウクライナの情報筋が9月15日に語った内容では、ウクライナ軍の無人艇(水上ドローン)が9月14日にクリミア半島のセバストポリ湾の入口で行った攻撃により、ロシア軍の小型ミサイル艦「Samum」が損傷したそうだ。
一方、ロシア国防省は14日の声明で、小型ミサイル艦「Samum」への攻撃で、ウクライナ軍の無人艇を破壊したと述べている。
この情報については、どのメディアも現時点では、どちらの主張が正しいのか確認は取れていない。
「ミンスク」と「ロストフ」の衛星画像
一方、イギリス国防省は、ウクライナ軍が13日にロシア黒海艦隊の艦船を攻撃したと主張している件について、同様の見方を示している。
撮影された衛星画像には、破壊されたロシア黒海艦隊の大型揚陸艦「ミンスク」と、壊滅的に損傷した潜水艦「ロストフ」が映っていたという。
またウクライナのゼレンスキー大統領は、来週ニューヨークで開催される国連総会に出席する予定で、アメリカに滞在中、ジョー・バイデン大統領とも会談する予定となっている。
現在、アメリカ議会では、ウクライナへ210億ドル(240億ドル・3兆4500億円以上との情報も)の軍事・人道支援を行うことを、議論しているそうだ。(了)
出典元:Kyiv Independent:General Staff confirms liberation of Andriivka in Donetsk Oblast(9/15)
出典元:The Guardian:Belarus’s Lukashenko proposes ‘three-way cooperation’ with Putin and Kim Jong-un – as it happened(9/15)