トルコにある米軍基地で大規模な抗議デモ、ガザ地区の住民に連帯を示すため
トルコにある米軍基地で大規模なデモが行われ、参加者が警官隊らと激しく衝突したという。
トルコ南部にある空軍基地
この抗議デモが行われたのは11月5日、場所はトルコ南部のAdana市にあるIncirlik空軍基地とされている。
ここにはアメリカ空軍の第39航空団司令部が置かれており、ガザ地区の住民への連帯を示すために数百人のデモ参加者が敷地の外に集まったという。
やがてデモ参加者ははバリケードを破壊し、敷地の外で警備しているトルコ警察に対し、プラスチック製の椅子や石を投げつけたそうだ。
警察は暴動を鎮圧するため、放水銃や催涙ガスを使用。接近戦では警棒を使うなどして、デモ参加者を解散させようと試みた。その様子がこちら。
US Military Base Incirlik in Turkey now: pic.twitter.com/fWooW8qAe2
— Israel War Room (@IsraelWarRoom) November 5, 2023
Adana, Turkey – Now – Jihadi mob attacks US military base pic.twitter.com/G5TzhxzT0q
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VIDEO OF TURKISH PROTESTORS ATTEMPTING TO STORM US MILITARY BASE NEAR ADANA pic.twitter.com/8OS9zLg5rz
— Sulaiman Ahmed (@ShaykhSulaiman) November 5, 2023
予定より早くデモを終了
このデモは、トルコの支援機関である「IHH人道救援基金(IHH humanitarian relief fund)」が主催したという。
「IHH人道救援基金」の会長は演説で、参加者に警察への攻撃を控えるよう訴えたが、やがて衝突が激しくなったために、予定より早く集会を終了したそうだ。
トルコのエルドアン大統領は、イスラエルのガザ侵攻を度々「大量虐殺」に例えており、それを支援しているアメリカを繰り返し非難してきた。
しかも先月にはエルドアン大統領自身が、大規模な集会を主導し、150万人が参加。演説でも大統領は、イスラエルを「戦争犯罪人」のような行動をとっている「占領者」と呼んだという。
またエルドアン大統領は、ガザ地区で民間人の犠牲者を多く出しているイスラエルのネタニヤフ首相と関係を断つと宣言。イスラエルに駐在しているトルコの大使を呼び戻したそうだ。(了)
出典元:METRO:Pro-Palestinian protesters try to storm US military base in Turkey(11/5)