ネオ・ナチが街を行進、カギ十字の旗を掲げる【アメリカ】
イスラエルのガザ地区攻撃により、アメリカでは反ユダヤ主義的な事件が多く起きているが、先日はネオ・ナチによるデモ行進まで行われた。
ウィスコンシン州の中心部を行進
そのデモ行進が行われたのは11月18日、場所はウィスコンシン州の中心部とされている。
その日の正午頃、赤い服に身を包んだ男たちが、ナチスのシンボル「カギ十字」の描かれた旗を掲げ、ウィスコンシン大学マディソン校から州議会議事堂までつながる道、ステート・ストリートを行進した。
マディソン警察によれば、このグループには約20人が参加しており、行進中に武器の所持は確認されなかったという。
🇺🇸 Neo-Nazi Protests occurred at a Wisconsin government building and synagogue.
Members of a Neo-Nazi movement calling themselves the “Blood Tribe” were spotted in Madison, WI. Neo-Nazis with swastika flags marched through the central streets. The march was addressed to the… pic.twitter.com/T86o3HSAV4
— dana (@dana916) November 19, 2023
事件も起きず、逮捕者も出ていない
ナチス・ドイツは第2次世界大戦中、多くのユダヤ人を強制収容所へ送り、600万人を虐殺したとされ、その旗を掲げるだけでも、反ユダヤ的な行動と考えられている。
ただ、この団体が何を主張していたのか、など具体的なことは明らかになっておらず、行進に起因する事件などもなく、逮捕者も出ていないという。
ウィスコンシン大学のマディソン校のジェニファー・ムヌーキン学長は、次のように述べている。
「マディソンに、この憎しみに満ちた集団が存在することは、全く不快だ。ここマディソンで、これらのシンボルを見るのは恐ろしいことです。 憎悪と反ユダヤ主義は大学の価値観に完全に反しており、私たちのコミュニティの安全と幸福は、私たちの最優先課題でなければなりません」(了)
出典元:NBC:University of Wisconsin-Madison condemns neo-Nazi march in the city(11/19)