日本人旅行者がオーストラリアで人種的暴言を浴びる、ヒョウの着ぐるみ姿で徒歩旅行中
オーストラリア人女性から人種差別的な暴言を吐かれ、中国のスパイだと非難されてショックを受けた日本人男性が、その時撮影した動画を投稿した。
オーストラリア大陸を横断中
ストレンジ·キャットマンというニックネームを持つ日本人男性、ジン·ケンタロウさん(漢字綴りは未公開)は、西オーストラリア州の町、カーナボンからシドニーを目指して徒歩旅行を続けている。その目的は「人々を笑顔にするため」なのだそう。
歩き続ける彼は人目を引く。ヒョウの着ぐるみ(コスチューム)を着ているからだ。しかも荷物は背負ったりせず、工事現場で使われるような一輪の手押し車で運んでいる。
昨年11月にカーナボンの町を出発したケンタロウさんは、現在、南西部の町マーガレット·リバーに向かっている。これまで出会ったオーストラリアの人たちは彼を温かく迎えてくれたそうだが、今週の始め、敵意に満ちた現地女性に遭遇した。
下にあるのが、その時ケンタロウさんが撮影した動画だ。
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中国のスパイ?
その女性は、ケンタロウさんを中国共産党のスパイだと決めつけ、「ファッキン」を連発し、「警察に通報するから、そこから動くな」などと言う。
ケンタロウさんは、自分が日本人であると何度も言い、IDカードを見せ、やっとのことで分かってもらえたようだが、相手の女性は彼をバカにするのを止めない。「ジャパニーズは…」と叫んでから、地面を足で踏みにじる仕草をする。
彼女はヒョウのコスチュームも気に入らなかったらしく、「そのファッキンなマスクを取れ」と言って、からかう場面もある。
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ケンタロウさんはこの一件を、「とても悲しい経験だった」と言う。彼のインスタグラムには、フォロワーに向けたこんなメッセージが書かれている。
僕は多くの人を笑顔にしたいから、こういうスタイルでの旅行を始めた。けれど、僕と考え方の違う人が食ってかかってくることもある。僕はアジア人で、英語をよく喋れないし、聴き取るのも完全ではない。それでも、オーストラリアの多くの人は僕を受け入れてくれ、親切にしてくれる。そんな人たちがいるから、僕はオーストラリアが好きだ。
(了)
出典元:MailOnline:Shocking moment Japanese tourist is subjected to a spray of racist abuse from an angry Australian woman(3/21)
出典元:Facebook/Jin Kentaro