まるで映画『ゴッドファーザー』のシーン、シチリア島で切断された馬の頭を発見
イタリアのシチリア島で、切断された馬の頭が発見され、マフィアによる脅迫の疑いがもたれている。
掘削機の座席に置かれる
その馬の頭は先日、ビジネスマンの男性が所有する掘削機の座席に置かれていたという。
この男性はシチリアの州都・パレルモ近郊の町、Altofonteで、建設請負業を営んでいるそうだ。また現場付近には、妊娠した牛と子牛の死骸も残されていたという。
男性はその後、事件を警察に通報。警察には、以前にも脅迫や警告を受けたことがある、と語ったそうだ。
警察は、みかじめ料の支払いや、その他のマフィアの要求に応じなかったとの理由で、標的にされたのではないかとみている。
マフィアの一般的な脅迫方法
このシーンは、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『ゴッドファーザー』で、プロデューサーが目を覚まし、ベッドでサラブレッドの切断された頭を発見する場面を彷彿とさせる。
しかし切断された動物の頭や、バラバラになった動物の死骸を届けることは、『ゴッドファーザー』よりも前から、シチリアのマフィアが用いる最も一般的な脅迫戦術の1つだという。
このような脅迫は、犠牲者を恐怖に陥れることと、最も大切な絆、つまり彼らがしばしば深く愛着を持っている動物を攻撃するという二重の目的があると考えられている。
2023年5月にも、パレルモの建設起業家の家の前でヤギの頭が発見され、メッシーナ県の警察署の門に豚の頭が吊るされていたそうだ。
シチリア島では、ここ数カ月で20人以上のマフィアのボスが刑期を終えて刑務所から釈放されており、今回のニュースは島に混乱を与えたという。(了)
出典元:The Guardian:Severed horse head found at Sicilian property, in echo of Godfather scene(11/21)