1月後半には、火星や木星、金星など6つの惑星が夜空に並ぶ
今年の1月中旬から後半にかけて、珍しく太陽系の6つの星が夜空で並ぶ(パレードする)という。
火星や木星、金星、土星は肉眼で見える可能性
特に1月21日の日没後には、火星や木星、天王星、海王星、金星、土星の6つが夜空に整列すると言われている。
このうち4つの惑星、火星や木星、金星、土星は肉眼で見える可能性があり、金星と土星は南西方向、木星は南に、火星は東の方向に浮かぶという。
すでに1月18日から19日にかけて、金星と土星が最も接近し、火星も1月12日には地球に最接近しており、いつもよりも赤みがかって見えるそうだ。
また望遠鏡を使えば、天王星や海王星を観測できる可能性があり、天王星は木星の隣の高い位置にあり、海王星は西、土星と金星のすぐ上にあるという。
ただし天王星や海王星の姿は、非常に微かにしか見えないと考えられている。
火星は1月16日から「衝」
国立天文台によれば、火星は1月16日に「衝(しょう)」を迎えたという。「衝」とは、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことで、約2年に1度起こると言われている。
この頃の火星は、太陽が沈む頃に東北東の空から昇って、日の出の頃に西北西の空に沈むので、一晩中観察することができる時期になるそうだ。また真夜中には南の空高く、ほぼ天頂付近に位置するという。
また最接近から「衝」まで間は、火星が最も明るく輝く期間となり、1月8日から1月22日まで、マイナス1.4等の明るさを保つそうだ。これは全天で最も明るく輝く恒星の「シリウス(約マイナス1.5等)」と、ほぼ同じ明るさに相当すると言われている。
さらに金星も1月28日から2月27日まで最も明るくなり、2月14日に最大の輝きに達するという。(了)
出典元:ABC News:Parade of planets this month will feature celestial bodies in alignment(1/17)
出典元:国立天文台:火星が地球に最接近(2025/1)
出典元:NASA:What’s Up: January 2025 Skywatching Tips from NASA(2024/12/30)