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イーロン・マスク氏は1月20日、テレビで放送されたアメリカ大統領就任式の祝賀会で、ナチス式敬礼を連続で行った。

明らかなナチス式敬礼

ワシントンD.C.で行われたアメリカ大統領就任式の祝賀会で、マスク氏は聴衆に向かって演説し、「ただ、これ（トランプ氏の大統領就任）を実現してくれたことに感謝したい」

と述べたという。

その後、マスク氏は右手を胸に叩きつけ、指を広げてから、右腕を上向きに斜めに伸ばし、指を合わせて手のひらを下に向けたそうだ。

Elon Musk gave two back to back Nazi salutes at the Trump inauguration parade pic.twitter.com/0ImFnvk6hI

— PatriotTakes 🇺🇸 (@patriottakes) January 20, 2025

さらに演説を続け、同じ敬礼をもう一度行ったという。反ユダヤ主義運動を展開する名誉毀損防止同盟（ADL）は、ナチス式敬礼を「右腕を伸ばし、手のひらを下に向けて、上げる」と定義している。

イスラエルの新聞も批判

ソーシャルメディアのユーザーたちは、マスク氏の行為に衝撃を受けたという。アメリカの公衆衛生の専門家である、エリック・ファイグル・ディン氏は、「なんてことだ…マスク氏はテレビの生放送でナチス式敬礼をした」と投稿した。

またイスラエルの新聞「ハアレツ」も、マスク氏の敬礼を「ローマ式敬礼、ナチスドイツを最もよく連想させるファシスト式敬礼だ」と評したという。

ナチス式敬礼は第二次世界大戦以降、ネオナチやその他の白人至上主義者によって使い続けられてきた。

トランプ氏も白人至上主義者とされ、多くの人からヒトラーと比較されており、副大統領のJ・D・ヴァンス氏も以前、「なんてばかなやつなんだ」「非難されるべき人物だ」「トランプは皮肉屋のろくでなしだ。（中略）またはアメリカのヒトラーだ」と発言していた。

しかし彼はオハイオ州の上院選で、共和党から出馬した際、当選するためにトランプ氏の支持を得るため、過去の批判を謝罪し、関係を修復。つまりは議員の地位を得るために、自分の考え方を180度変えたという。

またマスク氏は、世界各国の極右政党との関わりを深めており、先日はドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」への支持を表明。党首のアリス・ヴァイデル氏と、「X」で対談している。（了）

出典元：The Guardian：Elon Musk appears to make back-to-back fascist salutes at inauguration rally(1/20)