世界初か?非常に珍しい「黒い悪魔」と呼ばれるアンコウの撮影に成功
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スペインのカナリア諸島に属する島で、グロテスクな深海魚の姿が撮影され、注目を集めている。
日中に生きている姿を目撃
その深海魚の撮影に成功したのは、サメとエイの研究・保護活動を行う団体「コンドリック・テネリフェ」だ。
「コンドリック・テネリフェ」のメンバーは先週、カナリア諸島に属するテネリフェ島沖で、サメの調査を行っていた時、「Humpback anglerfish(Melanocetus johnsonii)」と呼ばれるアンコウを発見したという。
このアンコウは「黒い悪魔」とも呼ばれ、通常、太陽がほとんど届かない水深200~2000メートルの付近に生息しているため、日中に目撃することはかなり珍しいそうだ。
「コンドリック・テネリフェ」はインスタグラムの投稿において「これは、日中に生きている黒い悪魔を目撃した、世界で初めての記録になる可能性がある。この驚くべき発見は、乗組員を無関心にさせておかず、永遠に記憶に残るだろう」と述べている。
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アンコウの死骸を研究する予定
調査中にアンコウを発見した海洋生物学者のライア・バロール氏によれば、調査チームはこの魚が死ぬ前に数時間一緒に過ごしたという。
その後、チームはアンコウを、州都のサンタクルス・デ・テネリフェにある自然考古学博物館に運び込み、今後その死骸を研究する予定だとしている。
今回、回収されたアンコウはメスで、背部に他の魚をおびき寄せる付属器(誘因突起)があったそうだ。背部に付属器があるのは、「Humpback anglerfish」の場合、メスだけと言われている。
「Humpback anglerfish」のオスはメスよりかなり小さく、体長はわずか1インチ(約2.5cm)ほど。交尾の際には体の大きなメスに噛みつき、性的寄生をし、体外受精を行うという。(了)
出典元:USA TODAY:Watch this creepy deep sea creature see the light of day, a first in recorded history(2/10)