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ヘグセス国防長官、再びチャットを使用していたことが判明、野党は辞任要求

ヘグセス国防長官、再びチャットを使用していたことが判明、野党は辞任要求
X_Secretary of Defense Pete Hegseth

アメリカのピート・ヘグセス国防長官が再び、軍事情報を2つ目のチャット・グループで共有していたことが判明し、辞任の要求が出されている。

 

妻や兄弟にも軍事情報を送信

 

ニューヨーク・タイムズ紙によれば、フォックス・ニュースの元司会者で州兵出身のヘグセス国防長官(44)は、チャットアプリ「シグナル」で2つ目のプライベートグループを自ら開設し、そこには妻や兄弟、その他12人ほどが参加していたという。

 

しかもヘグセス国防長官はそのチャット・グループに、イエメンのフーシ派を攻撃する「F/A-18ホーネット」の飛行スケジュールなどの情報の一部を送信していたそうだ。

 

これらの情報は、マイク・ウォルツ国家安全保障補佐官が開設した別のチャット・グループの高官らにも共有されており、この事実は以前、偶然招待された「アトランティック」誌のジェフリー・ゴールドバーグ氏によって公表されていた。

 

「何度、機密情報を漏洩すればいいのか?」

 

ヘグセス国防長官は、「チャットに機密情報はのせていない」とし、国防総省の報道官もこの報道について、フェイクニュースだと一蹴。しかし実際に、ヘグセス国防長官のチャットのプライベートグループは確認されているという。

 

民主党の上院議員で、出征した経験を持つタミー・ダックワース氏は、2つの「シグナル」のチャットがアメリカ軍人の命をさらに危険にさらしたと声明を発表。次のように述べた。

 

「ヘグセスが単なる嘘つきではなく、国家安全保障への脅威であることをドナルド・トランプと共和党が理解するには、ピート・ヘグセスは何度機密情報を漏洩する必要があるのか?彼が職にとどまる日々は、彼の愚行によって兵士たちの命が危険にさらされる日々だ。彼は不名誉な辞任をすべきだ」

 

民主党の上院議員で、上院軍事委員会の幹部メンバーであるジャック・リード氏も、「この報道が事実であれば、他の全ての軍人が遵守すべき法律や規則を、ヘグゼス長官が軽率に無視していることを示す、またしても憂慮すべき事例だ」と指摘。その上で、次のように述べた。

 

「ヘグゼス長官には国防総省を運営する経験、能力、そして人格が欠けていると警告してきた。ヘグゼス長官の指揮下で続いている混乱、機能不全、そして大量解雇を考えると、これらの異議申し立てには十分な根拠があったように思われる」

 

リード上院議員は、ヘグセス国防長官に対し、妻や兄弟、そして個人弁護士も参加する商用チャットアプリで、アメリカ軍人の命を危険にさらしかねない機密情報を、テキストメッセージで送信した理由を直ちに説明するよう求めたという。

 

国防総省の報道官を辞任したジョン・ウリオット氏も、トランプ政権第2期の最初の数カ月間で、国防総省が職員の混乱と人員整理に圧倒されているとし、この状況を「本格的なメルトダウン」と呼び、ヘグゼス国防長官の職が失われる可能性もあると述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:‘Full-blown meltdown’ at Pentagon after Hegseth’s second Signal chat revealed(4/21)

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