イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で31人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍は7月11日も、ガザ地区やレバノンに攻撃を続け、犠牲者が出ている。
全域で少なくとも31人が死亡
ガザ地区北部にあるガザ市東部のトゥッファ地区では、イスラエル軍の無人機により住宅が攻撃され、少なくとも1人のパレスチナ人の子供が殺害された。
またガザ地区中部のヌセイラトでは、難民キャンプがイスラエル軍の空爆を受け、少なくとも2人のパレスチナ人が死亡、複数の負傷者が出たという。
ガザ地区南部のハンユニスにあるal-Sikka地区でも、イスラエル軍の攻撃で、さらに2人のパレスチナ人が死亡したそうだ。
同じく南部のラファでは、「ガザ人道財団(GHF)」の配給所付近で、イスラエル兵や警備員に銃撃され、支援物資を求めていたパレスチナ人10人が死亡、16人が負傷した。
警備員とイスラエル兵は、飢えた群衆を追い払うために発砲を開始し、当時現場はパニックに陥ったという。
「ガザ人道財団」が5月に活動を開始して以来、これまでに約800人のパレスチナ人が、配給所付近で殺害されている。
ガザ地区の病院関係者によれば、7月11日には全域で、少なくとも31人がイスラエル軍の攻撃により殺されたという。
ヨルダン川西岸地区でも入植者が襲撃
一方、ヨルダン川西岸地区中部の都市、ラマラでも7月11日には、イスラエルの入植者がSinjelの町を襲撃し、23歳のパレスチナ人男性1人が死亡、数人が負傷した。
この襲撃で、イスラエルの入植者らは周辺住民に暴力を振るい、農家の畑に放火し、さらに市の救急車にも攻撃を加えたという。
Footage documenting the moment Israeli settler mobs attacked an ambulance vehicle and its crew in the town of Sinjil, northern Ramallah in the occupied West Bank. pic.twitter.com/0pIXoauBbB
— Quds News Network (@QudsNen) July 11, 2025
またラマラ近郊の、キリスト教徒が多数を占める村、Taybehも、イスラエルの入植者たちに襲撃され、5世紀に建てられた聖ジョージ教会の遺跡や、パレスチナ人の家屋が放火されたそうだ。
ヨルダン川西岸地区南部のヘブロンにあるSusya村でも、入植者の襲撃が行われ、2人のパレスチナ人が負傷した。
イスラエル軍がレバノン南部も攻撃
レバノンの国営通信社によると、7月11日には、レバノン南部の町、ナバティエでイスラエルの無人機による空爆が行われ、車両が攻撃されたという。
この攻撃で1人が死亡し、2人が負傷したそうだ。
イスラエルと「ヒズボラ」の間で2024年11月27日に停戦協定が締結されたにもかかわらず、イスラエル軍は首都ベイルートを含むレバノンへの攻撃を頻繁に行っている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel turned Gaza into ‘graveyard of children and starving people’(7/11)