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先日、ロシアの前大統領が威嚇したことに対応し、アメリカのトランプ大統領は潜水艦に移動するよう命じたと明らかにした。

「アメリカとの戦争になる」

ロシアの前大統領で、現在安全保障会議の副議長であるメドベージェフ氏は先日、トランプ大統領が制裁の期限を短縮したことについて、次のようにSNSに投稿した。

「トランプ氏は2つのことを覚えておくべきだ。1つはロシアがイスラエルではないこと、ましてやイランでもないこと。2つ目は、それ（制裁）が威嚇であり、戦争に向かうということ。ロシアとウクライナとの戦争だけではなく、トランプ氏自身の国との戦争ということだ。寝ぼけたジョー（バイデン前大統領）の道をたどるな！」

メドベージェフ氏は前日にも、ソ連時代の自動核報復攻撃能力に言及していたという。

これに対しトランプ大統領は8月1日、SNSにおいて、次のように投稿した。

「ロシアのドミトリー・メドベージェフ前大統領の非常に挑発的な発言に基づいて、私は2隻の核搭載潜水艦に対し、適切な地域に展開するよう命令した。愚かで挑発的な発言が、言葉だけにとどまらない場合に備えるためだ。言葉は非常に重要だ。そしてしばしば意図しない結果を導くことがある。私は、これ（彼の発言）が、そのような一例の1つにならないよう願っている」

「我々は、国民を守るつもりだ」

さらにトランプ大統領は8月1日の午後、ホワイトハウスを後にする際、記者団に対し、次のように語った。

「まあ、我々はそれ（潜水艦の配備）をしなければならない。そして我々は、非常に注意深くあらねばならない。だからこそ、私は国民の安全面に基づいて、それ（命令）をする。ロシアの前大統領によって威嚇が行われた。我々は、国民を守るつもりだ」

またトランプ氏は、「メドベージェフ氏は核について語っていた」「核を口にするなら、我々は備えをしておく必要がある。万全の準備ができている」と述べたという。

もっともホワイトハウスは、いつ潜水艦が配置されたのか、また正式な作戦命令が下されたのか、潜水艦が核武装をしているのか、などの質問に答えていない。

また米国防総省も、潜水艦派遣に関するあらゆる情報を提供していない。

トランプ大統領は、ウクライナとの停戦要請に応じないロシアのプーチン大統領に対し、ますます不満を募らせているという。（了）

出典元：ABC News：Trump moves nuclear submarines in response to Russia’s ‘highly provocative’ statement(8/2)