走る自動車に落雷が3連続で、他車からのドラレコ映像がショッキング

1度の落雷でさえ大変なのに、3度連続で雷を受けた車がある。中国の自治区にある高速サービスエリアで、その瞬間が撮影された。
ルーフに突き刺さる閃光
今月5日、中国·広西チワン族自治区北海市にある鉄山(teishan)サービスエリア内を走行していた1台の電気自動車に、落雷があった。駐車してあった他車のドラレコに映像が残っており、それを複数の中国メディアがSNSでシェアしている。
雷は車のルーフに3度連続で落ちた。通常の再生速度では稲妻は2度しか落ちていないように見えるが、スロー再生すると3度落ちていることが分かる。そのたびににルーフと車の底部からオレンジの火花が散っている。
【Video】A dramatic moment unfolded as a bolt of lightning struck a moving vehicle during a thunderstorm, instantly sparking a burst of flames, on August 5 in Beihai, Guangxi Zhuang Autonomous Region. #thunderstorm #lightning pic.twitter.com/scsMawTFOm
— Global Times (@globaltimesnews) August 7, 2025
人も車も無事
この車の運転者はどうなったかというと、雨風が弱まった後、何事もなかったかのように車外に出て来たと報じられている。感電はしておらず、怪我などもなかった。その理由は、稲妻の電流が金属製の車体の表面を流れて地面に逃げたためだそう。
この現象はファラデーケージ効果として知られており、一般的にどの車でも、きちんと作られた金属製の車体であれば中に乗っている人は落雷の影響を受けないとされている。
動画中の車は後にディーラーが詳しい点検を行ったが、バッテリー、エレクトリック・コントロール·ユニット、モーターを含め、電子装置は一つも壊れていなかったと報告されている。車体の表面は、ルーフの2点に落雷によるわずかな焦げ跡があったが、それ以外に傷ひとつなかった。
繊細な電子装置は、落雷が生む強い電磁パルスによって破壊されてしまうことがあるが、この車(中国製のBYD Song Plus EV)の場合、搭載されていたパワー·カットオフ·システムが瞬間的に作動し、電子装置を守った。
ところで、もし自分の車に雷が落ちたら、その後どう行動すればいいのだろう。専門家は次のように言っている。「金属部分に触れないように手を膝の上に置いて、雷雨が過ぎ去るまで待つこと。そして、最後の雷が聞こえてから少なくとも30分経過してから車外に出ること」(了)
出典元:Cartoq:Lightning Strikes BYD Electric SUV 3 Times: Driver Walks Away Unharmed, Car Driveable(8/9)
出典元:CarNewsChina.com:A BYD Song Plus EV survives triple lightning strikes unscathed, owner and core systems intact(8/8)