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ガザ地区で65人のパレスチナ人が死亡、国連総会で「二国家解決」を採択

ガザ地区で65人のパレスチナ人が死亡、国連総会で「二国家解決」を採択
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イスラエル軍は9月12日もガザ地区全域を攻撃し、特に北部のガザ市を制圧して、約100万人のパレスチナ人を南部へ強制避難させようとしている。

 

イスラエル軍が1家14人を殺害

 

イスラエル軍は12日、ガザ地区北部のat-Twam地区にあるパレスチナ人の住宅を空爆し、1家族14人以上が殺害された。

 

また北部ガザ市でも、イスラエル軍の無人機による攻撃があり、1人の子供が死亡し、数人が負傷したという。

 

中部のヌセイラトでも、別の無人機攻撃でパレスチナ人の男性1人が死亡。南部のハンユニスでも、イスラエル軍の空爆により3人のパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区の医療関係者によれば、12日の夜明け以降、イスラエル軍による全域への攻撃で、少なくとも65人のパレスチナ人が死亡し、そのうち48人がガザ市とガザ地区北部で殺害されたという。

 

これにより2023年10月以来、ガザ地区でイスラエル軍によって殺されたパレスチナ人の合計は、少なくとも6万4756人に上り、16万4059人が負傷した。

 

またイスラエル軍は12日の朝から、ガザ市内にある避難民用の学校1棟と住宅16棟を破壊した。

 

イスラエル軍は、建物を攻撃する際、パレスチナ人の住民に対し、避難勧告を出しているが、避難する猶予は15分から30分程度しかない、と言われている。

 

130万人以上が北部に残留か?

 

イスラエル軍の攻撃により、北部のガザ市から数万人のパレスチナ人が南部へ強制的に避難させられているが、多くの人々が住む場所を見つけられないでいるという。

 

実際、ガザ地区南部の避難先はすでに過密状態で、多くの人が北部へ戻らざるを得ない状況に置かれているそうだ。

 

またガザ地区のメディア局によれば、イスラエルによる執拗な爆撃と強制退去の脅迫にもかかわらず、まだ35万人の子供を含む130万人以上のパレスチナ人が、ガザ市と北部に残留しているという。

 

しかもイスラエル側は、ガザ地区北部から退去する人々に帰還を認めないと警告しており、人権団体は、この措置が恒久的な強制移送に相当し、国際法上の戦争犯罪に当たると指摘している。

 

国連総会で「二国家解決」に関する宣言を採択

 

イスラエルのネタニヤフ首相は9月11日、演説で「パレスチナ国家は存在しない」と宣言したが、12日に行われた国連総会では、イスラエルとパレスチナの二国家解決に関する「ニューヨーク宣言」が、圧倒的多数で可決された。

 

この決議では賛成が142票(日本や英仏)、反対10票、棄権12カ国といった結果となり、アメリカとイスラエルは反対票を投じたという。

 

今回の国連総会では、二国家解決に向けた「具体的、期限付き、かつ不可逆的な措置」を概説した宣言が承認され、9月22日には「二国家解決」を協議する首脳級会合が開かれる予定となっている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 59 in Gaza, Qatari PM to meet top US officials(9/12)

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