Switch news

知っておきたい世界のニュース

ウクライナへの「トマホーク」供与に消極的、トランプ氏がプーチン氏との電話会談後に発言

ウクライナへの「トマホーク」供与に消極的、トランプ氏がプーチン氏との電話会談後に発言
X_Alerta Noticias UKR 24

アメリカのトランプ大統領は10月16日、ロシアのプーチン大統領と電話会談後、ウクライナに「トマホーク」を提供することに消極的な姿勢を示した。

 

トランプ氏、プーチン大統領に尋ねる

 

トランプ大統領は以前から、ウクライナへアメリカ製の巡航ミサイル「トマホーク」を供与する可能性を示唆していた。

 

しかし16日、ロシアのプーチン大統領と、長時間の電話会談を行った後、トランプ氏は「トマホーク」を、ウクライナへ提供することに消極的な姿勢を示した。

 

トランプ氏は「トマホーク」供与について、記者会見で次のように説明した。

 

「私は実際に、プーチンに言ったんだ、ウクライナに数千発のトマホークを送っても気にしないか、と。彼はその考えが気に入らなかったんだ(笑)」

 

 

またトランプ氏は、「トマホーク」がアメリカ軍の中で枯渇することへの懸念も表明。「トマホークは非常に重要だ。非常に強力で、正確で、優れている。しかし、我々も必要としている」と述べたそうだ。

 

さらにトランプ大統領は、ハンガリーでプーチン大統領と会談する計画も発表した。

 

「現状の戦線で戦闘を停止」

 

10月17日には、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が、ホワイトハウスで会談。しかしゼレンスキー大統領は、トランプ氏と長距離ミサイルについて話し合ったものの、「アメリカが事態の激化を望んでいないため」ミサイル供与をめぐる問題について声明を出さないと述べたという。

 

またトランプ氏は会談後、SNSに「ウクライナとロシアは現状の戦線で戦闘を停止し、戦争を終わらせなければならない」と投稿した。

 

「トマホーク」は、ウクライナにロシアの奥深くを攻撃する能力を与えるものであり、ゼレンスキー大統領はこれを3年半続く紛争の決定打になると述べていた。

 

しかしロシア側は、「トマホーク」の配備が「ロシアとアメリカの関係の危険なエスカレーションを意味する」と警告していた。

 

停戦交渉を真剣に受け止めさせるため

 

ウクライナに「トマホーク」ミサイルを供給すれば、ウクライナの攻撃能力は大幅に向上し、現在は射程外にあるロシア領土の奥深くにある軍事基地、兵站拠点、飛行場、司令部などの標的を、正確で破壊力のある兵器で攻撃できるようになる。

 

シンクタンクの「戦争研究所」は、「トマホーク」の射程内に数百のロシア軍基地など、標的があると推定しているという。

 

このためウクライナは、こうした能力があれば、プーチン大統領がトランプ大統領の戦争終結に向けた直接交渉の呼びかけを、より真剣に受け止めるよう促すのに役立つと考えてきた。

 

これまでのところ、トランプ大統領は、ロシアに対するより厳しい制裁を控えており、代わりに欧州諸国やインドなどの国々に対し、ロシア産原油の購入を停止させることに重点を置いているという。(了)

 

出典元:ABC News:Trump to host Zelenskyy at White House with Tomahawks, Putin call on agenda(10/17)

出典元:The Guardian:What are Tomahawk missiles and why does Ukraine want them?(10/17)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top