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マクロン大統領夫人に対するネットいじめ、10人が裁判を受ける

マクロン大統領夫人に対するネットいじめ、10人が裁判を受ける
X_Maxime BOUDET

フランス・マクロン大統領の妻、ブリジット・マクロン夫人への嫌がらせに関する裁判がパリで開かれ、10人が出廷した。

 

マクロン夫人が男性だと主張

 

この裁判では、マクロン夫人に対し、ネット上で嫌がらせを行ったとして、10人が起訴され、10月27日にはパリで裁判にかけられた。

 

この10人はいずれも、マクロン夫人が女性ではなく、本当はジャン=ミシェル・トロニューという男性だとする、虚偽の主張をSNSなどで繰り返してきた。

 

パリの刑事裁判所には、41歳から60歳までの男性8人、女性2人の計10人の被告が出廷し、ブリジット・マクロン夫人を標的とした「ネットいじめ」の罪で、審理が進められたという。

 

被告に有罪判決が下れば、最長2年の懲役刑が科されるそうだ。

 

嫌がらせや法律違反を否定

 

検察によると、被告らはすべての不正行為を否認しているものの、ブリジット・マクロン夫人の性別や性的指向について多数の悪意のあるコメントを投稿し、夫との年齢差を「小児性愛」に例えることさえあったという。

 

またブリジット・マクロン夫人は警察に対し、ネット上のコメントは「憎悪的」であり、孫たちにとって祖母が男性だと言われるのを聞くのは非常に辛いと語っていたそうだ。

 

そしてIT技術者の被告、ジェローム・A氏(49)は、2024年にブリジット・マクロン夫人が男性である、あるいは男性器を持っているという内容のSNSの投稿9件をリポストまたは投稿したことについて、裁判所で尋問されたという。

 

その際、ジェローム・A氏は「ただの冗談で、皮肉を言いたかっただけで、それ以上のものではありません」と主張。「風刺的な意図で」投稿したと弁解したそうだ。

 

またA氏は裁判長に対し、「多くの人と同じように、なぜ今日、自分がここにいるのかを尋ねています。今日では、ツイートだけで人を法廷に送ることができるのですね」と皮肉交じりに語ったという。

 

さらにA氏は、ブリジット・マクロン夫人は「非常に影響力のある人物として、批判を受け入れるべきだ」と主張し、嫌がらせを否定し、法律違反はしていないと訴えた。

 

他の被告たちも、「ただのユーモアでした」や「フランスでは冗談を言うのに、許可証が必要なのか?」と反論したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Ten people go on trial in Paris accused of online harassment of Brigitte Macron(10/27)

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