トランプ大統領、国内にいるソマリア移民を「ゴミ」と呼ぶ

アメリカのトランプ大統領は12月2日、閣議の終わりに、アフリカのソマリアから来た移民を「ゴミ」と呼び、物議を醸している。
ソマリア移民の受け入れを批判
トランプ大統領は2日、閣議で「ご存知の通り、我が国は転換点を迎えている。悪化する可能性がある」と述べ、ソマリア移民の受け入れを批判、次のように述べた。
「ソマリア人は(ミネソタ州から)何十億ドルも搾取してきた。毎年、何十億ドルもだ。しかも彼らは何の貢献もしていない。(略)私は、彼らにこの国にいてほしくはない。彼らの国が良くないのには理由がある。彼らの国は(腐敗し)悪臭を放っている。私たちには、彼らがいらない。このままゴミ(garbage:ソマリア人)をこの国に受け入れ続ければ、私たちは間違った方向へ進んでしまう。彼らは働く人間ではない。地獄(自国)からやってきて、文句ばかり言い、いやなことしかしない。そんな彼らを、この国に住まわせたくない。元の国に帰って、国を正すべきだ」
またトランプ氏は、ミネソタ州選出のソマリア系アメリカ人、イルハン・オマール下院議員についても「ゴミ(garbage)」と呼んだそうだ。
BREAKING: Don’t ever tell me Trump isn’t a racist again!
“Somalians ripped off [Minnesota] for billions of dollars. Every year, billions of dollars, and they contribute nothing. The wellfare is like 88%. I don’t want them in our country. Their country is no good for a reason.… pic.twitter.com/vdxXs4da8M
— Ed Krassenstein (@EdKrassen) December 2, 2025
大統領選ではソマリア移民へ支持を訴える
しかしトランプ氏は昨年の大統領選挙の際、ソマリア系コミュニティに対し、自分を支持するよう訴えていたという。
そしてミネソタ州在住のソマリア系アメリカ人、サルマン・フィキー氏は、コミュニティ内で最も熱心なトランプ支持者の1人だったそうだ。
今回のトランプ氏の発言は、ソマリア移民がミネソタ州の社会福祉制度に対して不正行為を行ったとされる報道を受けたものと考えられている。
そして報道によれば、一部の人々は、ミネソタ州のウォルツ知事(民主党)率いる当局が、ソマリア系住民を疎外させないため、こうした不正行為の一部が継続したと批判しているという。
一方、ウォルツ知事は12月2日、SNSへの投稿で、「犯罪の捜査と起訴への支援は歓迎する。しかし、PR活動を行い、無差別に移民を標的にすることは、問題の真の解決策ではない」と述べた。
アメリカの国勢調査によると、ソマリア人のほとんどは1990年代の内戦後に難民としてアメリカに到着し、全米には26万人以上のソマリア系住民が暮らしており、そのうち約73%は帰化し、市民になっているという。(了)
出典元:ABC News:Trump describes Somali immigrants as ‘garbage’ amid feud with Minnesota congresswoman, governor(12/4)


























