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「イタリア料理」が、ユネスコの無形文化遺産に登録

「イタリア料理」が、ユネスコの無形文化遺産に登録
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「イタリア料理」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 

国の料理全体が認定されるのは世界初

 

インドのデリーで12月10日に行われたユネスコの政府間委員会で、「イタリア料理」が文化の象徴として正式に認定され、「無形文化遺産」のリストに登録されることになった。

 

イタリアでは、ナポリピッツァ作りやオペラ歌唱など、すでに21の伝統が登録されているが、単一の伝統やレシピではなく、料理全体が認定されるのは、イタリアが初めてとなる。(ただし、フランス料理も「食の伝統」として、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されている)

 

イタリアのメローニ首相も、この認定を歓迎し、インスタグラムに次のように投稿した。

 

「私たちは世界で初めて、この認定を受けました。これは私たちの存在とアイデンティティを称えるものです。私たちイタリア人にとって、料理は単なる食べ物やレシピ集ではありません。それ以上のものです。それは文化であり、伝統であり、業績であり、そして富なのです」

 

食の伝統の文化的・社会的な融合

 

ユネスコは発表の中で、イタリア料理を「食の伝統の文化的・社会的な融合」だと表現。「自分自身と他者を思いやり、愛を表現し、自らの文化的ルーツを再発見する方法であると同時に、地域社会で歴史を共有し、周囲の世界を表現する場を提供するもの」だと述べた。

 

また「これは、食べ物への親しみ、食材への敬意、そして食卓を囲んでの共有の瞬間を強調する共同活動です。あらゆる年齢や性別の人々が参加し、レシピや提案、物語を交換し、祖父母が孫たちに、しばしば伝統的な料理を伝えています」とも紹介した。

 

イタリアのメローニ政権は、2022年10月に政権に就くと、すぐにユネスコの世界遺産登録を目指して活動を開始。5カ月後には、正式に申請を提出したという。

 

その申請では、伝統的なイタリアの食、文化、そしてライフスタイルのつながりを強調し、家族や地域社会を結びつける陽気な社会儀礼であると表現していたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Italy first country to win Unesco recognition for national cuisine(12/10)

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