ガザ地区に残された最後の人質の遺体を返還、ラファの国境検問所が一部開放へ

ガザ地区に残されていた最後の人質の遺体が、イスラエル側に返還された。
ガザ地区で警察官の遺体を発見
イスラエル軍は1月25日に、ガザ地区北部で人質の遺体を捜索する作戦を実施しており、26日にはイスラエル警察のRan Gvili巡査部長の遺体が発見された。
イスラエル軍は26日、声明で「これでガザ地区から全ての人質が、イスラエルに返還された」と述べた。
Gvili氏は、2023年10月7日の「ハマス」による越境攻撃での戦闘で死亡し、その後、遺体は交渉材料のために、ガザ地区へ運び込まれたと言われている。
イスラエル軍によると、Gvili氏の遺体は、ガザ地区北部にある、イスラエル側が支配する「イエローライン」内の墓地で発見されたという。
ガザ地区から生還した人質166人のうち、大多数は停戦協定によって解放され、8人はイスラエル軍の作戦によって解放された。
死者の中には、ガザ地区に連行される前に殺害された者、監禁者によって殺害された者、イスラエル軍の空爆によって殺害された者、そして監禁中に原因不明の死を遂げた者がいる。
ネタニヤフ政権への調査に焦点
最後の遺体の返還は、トランプ米大統領のガザ停戦計画における第一段階の目標が完了したことを意味し、今月初めに発表された停戦計画の第二段階の進展への道を開くものとなる。
停戦計画の第二段階の成功は、「平和協議会」がイスラエルの反対や妨害を乗り越え、計画を実行する決意を持っているかどうか、またはガザ地区内に「ハマス」の武装解除を監視するメカニズムを構築できるかどうか、にかかっている。
そして最後の遺体が返還されたことで、イスラエル国内では、2023年10月7日の攻撃と、その後のガザ侵攻に関する、ネタニヤフ政権への独立調査の実施に焦点が移される。
抗議デモの参加者や帰還した人質とその遺族は、愛する人たちをより早く帰還させることができたはずなのに、ネタニヤフ首相が停戦協定を妨害し、自身の政治的キャリアを守るために紛争を長引かせてきたと非難している。
ラファの国境検問所を一部開放へ
またイスラエル側は、最後の人質が返還されれば、ガザ地区南部のラファにある国境検問所を一部開放すると約束していた。
しかし国境検問所の通行は歩行者だけに限られ、食料や避難所の物資、医薬品、その他の基本的な人道物資を積んだトラックは通行が許されていない。
ラファの国境検問所は停戦の第一段階で全面開通される予定だったが、その後イスラエル側が一方的に閉鎖をし続けてきた。
このためガザ地区では避難所が不足し、食糧不足も続いており、これまでに少なくとも8人の子供が低体温症で死亡したという。(了)
出典元:The Guardian:Remains of last Israeli held in Gaza after 7 October 2023 returned(1/26)

























