ウクライナ軍の戦死者は4年間で5万5000人、ゼレンスキー大統領が発言

ウクライナのゼレンスキー大統領は、過去4年間に渡るロシア軍との戦争で、死亡した兵士の数を明かにした。
「まだ多数の行方不明者がいる」
ゼレンスキー大統領は、2月4日にフランスのテレビ局「France 2」で放送されたインタビューにおいて、ロシア軍との戦争で、これまでにウクライナ軍兵士5万5000人が命を落としたと述べた。
またゼレンスキー大統領は、この戦争で「まだ多数の行方不明者がいる」とも発言したという。
ゼレンスキー大統領が最後に戦死者数を発表したのは、2025年初頭。その際には、ウクライナ軍兵士4万6000人が死亡したと述べていた。
米シンクタンクは14万人が死亡と推定
ただ今回発表された死者数も、先月アメリカのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」が示した推計よりもはるかに低い。同研究所(CSIS)は、昨年末までにウクライナ軍兵士が最大14万人死亡したと推定している。
また「戦略国際問題研究所(CSIS)」は先月、ロシア軍兵士の死者が最大32万5000人に上ると報告書で発表した。
その一方で、「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、ロシア軍の戦死者と行方不明者を含めると120万人に上ると見ており、CNNは、主要な軍事大国で第2次世界大戦後、類を見ない犠牲の多さだと伝えている。
ただロシア側もウクライナ側も、これまで正確な死者数のデータを公表しておらず、ロシア側は2022年9月にロシア軍兵士の死者数が6000人弱であると発表して以来、一切明らかにしていない。
ウクライナの民間人も多数が犠牲に
ウクライナの民間人も、戦争の影響を大きく受けている。国連ウクライナ人権監視団によると、2022年の侵攻から2025年12月までに、ウクライナの民間人約1万5000人が死亡、4万人強が負傷したという。
また人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は2月4日に発表した報告書の中で、昨年のウクライナ民間人の死傷者は2024年と比較して、31%増加したと指摘している。
和平協議も進展なく終了
ウクライナとロシア、そしてアメリカの交渉担当者は中東のアブダビで、2日間にわたり、和平に向けた協議を行っていたが、大きな成果もなく、2月5日に終了した。
ただこの協議により、5カ月ぶりに、ウクライナ軍とロシア軍が314人の捕虜交換で合意したという。
また仲介に当たったアメリカのウィトコフ特使は、協議について「まだ重要な作業は残っているものの、このようなステップは、持続的な外交的関与が具体的な成果をもたらし、ウクライナ戦争終結に向けた取り組みを前進させていることを示すものだ」と述べている。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は2月5日、夜間にウクライナに向けて183機の無人機と2発の弾道ミサイルを発射したという。
この攻撃で首都のキーウでは2人が負傷、周辺地域でも1人が破片により胸に傷を負ったと報告されている。
ロシア国防省も5日、ロシアの防空システムがアゾフ海とクリミア半島を含む複数の地域で、夜間にウクライナの無人機95機を撃墜したと明らかにした。(了)
出典元:ABC News:Zelenskyy says 55,000 Ukrainian soldiers have died fighting Russia’s invasion(2/5)


























