イスラエルの大統領が豪を訪問、警察が暴力的に抗議デモを鎮圧

先日、イスラエルの大統領がオーストラリアを訪問した際、抗議活動が起き、警察が過剰ともいえる対応で鎮圧した。
デモ参加者を突き倒し、殴打
イスラエルのイサク・ヘルツォグ大統領が2月9日、シドニーを訪問した際、市内の中心部では抗議デモが行われた。
しかし警察は、抗議デモを徹底的に弾圧。デモ参加者を突き倒し、殴打し、体を引きずって逮捕した。
また警察は、単に祈りを捧げていただけのイスラム教徒の男性を引きずり出すなどし、過剰な対応を行った。
その映像が公開されると、一部の人々からも警察の対応に疑問の声が寄せられたという。
Australian police are facing mounting scrutiny after a violent crackdown on pro-Palestinian protests against Israeli President Isaac Herzog’s visit to Sydney.
Authorities have defended officers’ actions amid what they described as volatile conditions. pic.twitter.com/AhopVrSKU3
— Al Jazeera English (@AJEnglish) February 10, 2026
警察が27人のデモ参加者を逮捕
ニューサウスウェールズ州警察によれば、抗議デモにより27人が逮捕され、後に9人が起訴され、10人の警察官が暴行を受けたという。
またニューサウスウェールズ州首相もその後、警察官が過剰な武力行使を行ったという抗議活動参加者の主張を否定した。
しかしオーストラリアのメディア「ABC」に出演した、ニューカッスル大学の犯罪学上級講師、ジャスティン・エリス氏は、次のように述べた。
「暴力を目にすると、やはり衝撃を受けます。すべての事実が明らかになっているわけではありませんが、それでも見ていて心が痛みます」
さらに番組では、さまざまな抗議デモの映像を検証。ニューサウスウェールズ大学の刑法学者で、准教授のヴィッキー・センタス氏は、次のように指摘した。
「警察官が群衆を解散させるよう指示を出している場合、従う機会を与えずに、人々を強制的に繰り返し押すのは、相応ではないでしょう。(略)もし人が無力で、警官がその上に乗っている場合、地面に倒れている人を何度も殴打する合理的な状況など、私の見解ではあり得ません」
昨年の銃乱射事件を受け、大統領を招待
昨年の12月14日、シドニー近郊のボンダイビーチで、ユダヤ人コミュニティを狙ったとみられる銃乱射事件が起き、10歳の少女を含む15人が死亡した。
オーストラリア政府は、ユダヤ人コミュニティの回復につながるとし、親パレスチナ団体の反対にもかかわらず、イスラエルのヘルツォグ大統領を招待した。
そして2月9日、シドニー市庁舎前とその周辺地域で抗議デモが行われ、警察の発表では6000人、主催者の発表では5万人が参加したという。
ニューサウスウェールズ州は12月の銃撃事件を受けて、抗議活動への規制を導入。2月9日のデモの数日前には、「大規模イベント」に関する追加権限を導入していた。
この措置は、事実上、警察に市内の特定地域を封鎖する権限を与えるもので、デモ参加者の集会は許可されたものの、行進は禁止されていたそうだ。
集会の主催者は、デモを行う権利を制限する警察の権限を覆すよう裁判で訴えていたが、デモ開始のわずか30分前に敗訴していたという。(了)
出典元:ABC:Protesters were punched, pushed, and arrested but were NSW Police actions excessive?(2/11)
出典元:BBC:Australia police defend actions after violence at protest over Israeli president visit(2/9)


























