なぜ?鼻にウナギが詰まったアザラシが目撃され、研究者も首をかしげる
ハワイでアザラシの鼻にウナギが入った姿が撮影され、話題となっている。
絶滅が危惧されているアザラシ
そのアザラシとは「ハワイモンクアザラシ」とよばれる種類で、絶滅が危惧されている動物だという。
そして不幸なことに12月3日、若い「ハワイモンクアザラシ」が鼻の穴にウナギが詰まった姿で発見された。
この写真は米海洋大気庁(NOAA)のHawaiian Monk Seal Research Program (HMSRP)が撮影し、その後フェイスブックに投稿。
するとたちまち話題となり、現在までに1400件以上もシェアされることに。そして多くの人々が「なぜこうなったのか?」と疑問を寄せたという。
Mondays…it might not have been a good one for you but it had to have been better than an eel in your nose. We have…
数年前から4回も目撃している
NOAAの投稿によれば、実はアザラシの鼻の中にウナギが詰まる事件はたびたび起きているという。
そもそも最初に確認されたのは2016年で、その後も研究者らは3回から4回も目撃しているが、実は原因についてはよく分かっていない。
NOAAのウェブサイトでも、研究者らはすでに40年以上もこの「モンクアザラシ」を観察し続けてきたが、いまだになぜ若いアザラシの鼻にウナギが詰まってしまうのか、分からないと説明している。
ウナギが自分の身を守る?
しかしながら研究者らは、ある仮説を立てている。その1つが食事をする時に、この現象が起きるというもの。
そもそも「モンクアザラシ」はサンゴ礁の割れ目や岩の下、または砂の中に鼻を突っ込み、口を押し込んでエサを食べるという。
そしてしばしばウナギのような獲物を食べることがあるが、その時にウナギが自分の身を守るために鼻に入る可能性が考えられるそうだ。
またこれはまだ若いアザラシが適切に獲物を消化しきれず、飲み込んだウナギを鼻から吐き出す結果かもしれない、ともしている。
ただ幸いにも、ウナギはその後、研究者によって鼻から取り除かれ、アザラシにもケガはなかったという。ただこのような状況が続けば、感染などのリスクの可能性もあるそうだ。(了)
出典元:NOAA:Eels in Seals, a Slippery Situation(12/5)
出典元:INDEPENDENT:Endangered Hawaiian monk seals baffle scientists by getting eels stuck in their noses(12/7)