スペインの空港に捨てられたままの飛行機、「ゴーストプレーン」に関係者も困惑
海外へ行けば、道端に捨てられたままの車を見かけることもある。しかしスペインの空港には、数年間も放置された飛行機「ゴーストプレーン」があるという。
駐機場で数年間も放置
その空港とは、首都マドリードにある「Barajas空港」。
ここの駐機場には「McDonnell Douglas MD-87」という機体が、数年間も捨てられた状態になっているそうだ。
スペインの航空当局は、この状態に困惑。この「ゴーストプレーン」の持ち主が現れるよう、州の官報に告知をした。
複数の倒産した会社が所有していた
この「MD-87」は最初、スペインのチャーター会社「Pronair」が所有し、倒産する2008年まで中国へ定期的に運航していたという。
その後、機体は貨物航空の「Saicus Air」が取得。しかしこの会社も2010年に倒産してしまう。
それからまもなく飛行機のエンジンやその他の入口などが封鎖されるも、オーナーは未だに戻っていないとか。
このため現在も、空港の駐機場で放置された状態になっているそうだ。
スペインの航空法によれば、航空当局は3カ月連続で告知をしなければならず、最後の告知から数年経っても所有者が現れなければ、飛行機はオークションにかけられるという。
この「MD-87」は主に1980年代の後半に製造され、139名の乗客が収容できるが、そのような巨大な飛行機が放置されているとは、かなり意外な出来事といえるだろう。(了)
※アイキャッチはイメージ画像です。
出典元:NY Post:‘Ghost plane’ at Madrid airport stumps aviation officials(1/28)
出典元:FOX NEWS:‘Ghost plane’ at Madrid airport stumps aviation officials(1/29)