「外国人お断り」の店をパロって、ニュージーランドのカラオケバーが「日本人お断り」
入り口に「日本人客お断り」の表示を掲げた、ニュージーランドのカラオケバーが批判の的となっている。
気分を害された日本人女性が苦情
問題になっているカラオケバーは、ニュージーランド・オークランド市のPitt Streetにある「Vansan II」という店。
ワーキングホリデー・ビザでニュージーランドに滞在していた29才の日本人女性が、この店の前を通り、入口に書かれた「No Japanese customers allowed(日本人客お断り)」の文字を見てショックを受けた。
日本人である自分を「侮辱された」ように思い、ひどく気分を害した彼女は、その場で店員に苦情を言った。
すると店員からは、「日本の店にある『外国人お断り』という掲示のパロディだ」という答えがあった。海外メディアの取材を受けた彼女はこう言っている。
店のスタッフは、単なるパロディだと言いました。確かに、外国人お断りの店が日本にはあります。だから、パロディだという言い分は理解すべきかもしれません。
けれど、私には受け入れられないのです。間違ったことを2つ重ねても、正しくはなりません。私は侮辱されたように感じ、とても気分を害しています。
ジョークのサインボード
パロディだという店の言い分には、ある程度うなずける部分がある。
「No Japanese customers allowed」と書かれたサインボードには、他にもこんな文が掲示されている。
『(このバーは)幽霊やグールを信じる人のために』
『(このバーは)大人になってもオシッコを漏らす人のために』
『(このバーは)エイリアンが実在すると信じる人のために』
『(このバーは)犬や猫よりスズメが好きな人のために』
このような項目が9個ある中の、最後の1つが「日本人客お断り」だ。
また、店はカラオケバーといっても、日本人ホステスがいるクラブのような場所で、訪れる男性客のほとんどが日本人だとマネージャーは言っている。
「Vansan II」が開店したのは昨年10月のこと。問題のサインボードは以前のオーナーがジョークのつもりで取り付けたもので、今もそのままになっているだけだそう。
人権擁護団体が厳しく批判
29才の日本人女性から報告を受けた人権保護団体「New Zealand Human Rights Commission」は、店が人種による差別をしているとして、メディアを通して厳しく批判している。
女性が同団体に正式な苦情申し立てを行なったかは明らかでないが、申し立てがあれば、同団体が現状を調査し、問題解決に乗り出すとのことだ。(了)
出典元:Mail Online:‘No Japanese customers allowed’: Karaoke bar comes under fire for controversial sign – but the manager says there’s an innocent explanation(5/12)
出典元:NZ Herald:Auckland karaoke bar in hot water over ‘No Japanese customers allowed’ sign on door(5/12)
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