地下鉄入り口が水没!?N.Y.市当局はジョークで回答
地球温暖化の影響を受けて、日本だけでなく、世界のあちこちで水害の規模が大きくなっているようだ。
米国ニューヨーク市では、これまでにない規模の水害を想定した対策がすでに進められている。
地下鉄が水没した!?
地下鉄の入り口といえば、階段で下に降りるようになっているもの。それはニューヨークでも同じだ。
ところが最近、ニューヨーク市ブルックリン区コニーアイランドにあるBroadway駅の入り口が水で満杯になり、降りれなくなっている様子がTwitterに投稿された。
MTA explain yourself pic.twitter.com/yT2GXAzG9H
— Kaye Blegvad (@kayeblegvad) November 20, 2019
この写真を撮ったのはKaye Blegvadさんという女性。驚いた彼女は「MTA explain yourself (ニューヨーク市交通局さん はっきり説明してください)」とコメントしてすぐに投稿したという。
すると約90分後、市交通局のオフィシャルアカウントからこんな返信があった。
我々は潜水艦を運行させる業務形態へとシフトしています。——ジャン=リュック・ピカード(SFドラマ『スタートレック』に登場する人物)
もちろんこれは冗談で、すぐに真面目な返信が来たとのこと。その内容はというと……
本当のところ、我々は「Flex Gate(フレックス・ゲート)」というものをテストしています。これは、地下鉄入り口をぴったり塞いで水が入らないようにする防水扉です。それがきちんと設置できたことを確認するため、偽の洪水で4時間テストをしました。もちろん成功です!
こんなことを我々がやっているのは、地球温暖化が実際に起こっているからです。——ジャン=リュック・ピカード
7年前の水害が教訓に
ニューヨーク市は、2012年の大型ハリケーン・サンディー襲来時に、大規模な水害に見舞われている。地下鉄トンネルの十数ヶ所と、9つの駅が浸水したが、当時は対策がほとんど立てられておらず、駅職員は砂袋とベニヤ板だけで水を防がなければならなかった。
ニューヨーク市交通局が現在配備を進めている防水扉(板)「Flex Gate」はILC Dover社が開発したもので、ケブラー繊維でできている。一人でも数分間あれば設置できるのが特徴。すでに市内65カ所の駅に備えられているとのことだ。(了)
出典元:boredpanda:A Concerned Twitter User Asked Why The Subway Entrance Is Flooded, The MTA Responded With A Joke(11/27)
出典元:Smithonian:How the New York City Subway Is Preparing for Climate Change(11/27)