豪海軍が山林火災で避難したペットも収容、艦内が動物たちの保護施設に変身
山林火災が続くオーストラリアで、先日海軍の船が多くの避難者を収容した。
海軍が船にペット用の囲いを設置
12月30日、ビクトリア州の街、Mallacootaでは激しい山林火災が近づき、約4000人が避難を余儀なくされ、多くが海岸沿いに取り残されたという。
そして1月3日には、オーストラリア海軍の揚陸艦「チョールズ」が、避難者を収容。その際、一緒に逃げてきたペットのために、一時的に艦内に専用のスペースを設けたそうだ。
実際、そこには135匹の犬と2匹のネコ、2羽の鳥、1匹のウサギがおり、それぞれ別々のエリアで保護されたと言われている。
80軒の家が焼失
Mallacootはビクトリア州でも最も大きな被害が出た街で、80軒の家が焼失したという。
Cassandra Smithさんと夫のNicholasさん、生後14カ月になるラブラドールの「Lexi」も揚陸艦「チョールズ」に避難してきた家族で、その後ウェスタン・ポート(港)へ運ばれ、最終的にはメルボルンのコンベンションセンターへ連れて行かれたという。
Cassandraさんは昨年の大晦日に避難した時の様子について、次のように語っている。
「最悪の火災が通り過ぎた後、そこはまるで戦場のようでした。夜中までに誰も新年を祝いませんでした。皆、疲れ果てていました。『ハッピーニューイヤー』という代わりに、『あなたは大丈夫?』という言葉をかけていました」
彼女によれば大晦日の朝から、街の空は黒い煙で覆われ、その後赤く染まったという。また所々でガスのボトルが爆発する音や、家が焼けていく音が響いていたそうだ。(了)
出典元:Yahoo News:Navy Ship Transformed into Doggy Daycare as Owners Flee Harrowing Mallacoota Bushfire(1/6)